1995 ベトナム縦断

 旬のベトナムを旅する!「忘れていた元気をとり戻す旅。最後のエイジアンパワー、走り出したベトナム」

 1995年4月13日号のHanakoの表紙の大見出しである。今ベトナムに行くと、Hanako を握り締めた日本人の若い女性にたくさん会えるかもしれない!? なんて、不純な動機で我々はベトナム入りを決意した。というのはウソで、GWに出国するため、2月には航空券を確保していたが、旬を逃すなというのは本当の話。

 メコンデルタと豊富な果物、南北統一鉄道、それにアオザイギャル、が今回のメインテーマ。

 1995年といえば、ベトナム戦争から20年を経てようやくベトナムとアメリカが国交を回復した年。その2年前の1993年に国内の自由旅行が解禁になったという、そんな時代。当時のベトナムといえば、ようやく発展を始めたばっかり。すごく素朴で、パワーあふれる本当に旬なベトナムを楽しめた。

 Hanako編集部もやるなぁ。

旅程

1995年日程宿泊地
28APRNRT 1800─(UA897)→TPE台北泊
29APRTPE 0740─(CI681)→SGN
バス:ホーチミン市→ミト
ミト泊
30APRメコン川クルーズミト泊
01MAYバス:ホーチミン市へ
ホーチミン市内観光
ホーチミン市泊
02MAY列車:ホーチミン市(朝)→ 南北統一鉄道の旅車中泊
03MAY→フエ到着(昼)フエ泊
04MAYフエ観光(船をチャーター)フエ泊
05MAYHUI 0900─(VN244)→HAN
ハノイ観光
ハノイ泊
06MAYHAN 1000─(VN924)→TPE
台北観光
台北泊
07MAYTPE 1050─(UA890)→NRT
成田帰国

ホーチミン市

 この当時からホーチミン市ではぼったくりがあったけど、至極快適な移動手段。自転車の前に乗るのでスリル満点。だいたい1ドルとか2ドル。

 中心部からちょっと離れたところとはいえ、こんな感じ。自動車というものはほとんど走っていなく、自転車かバイクのみ。

ミトー

 ミトーに移動した、宿の前の食堂の朝食。とにかく、美味しい!こちらの食堂にはこれからたくさんお世話になる。

メコン川クルーズ

 1日貸切で20USD。メコン川というのはとにかくでかい。遠くに見える対岸は中州であったり、その中州のなかにこんな風な小さい水路がたくさんめぐっている。

 地元の子供たちがめちゃかわいい!

 中州の村を案内してくれたガイド?さんの家族と、船のドライバーさんとの記念写真。とても素敵な時間を過ごせた!

 そこらじゅうにトロピカルフルーツがなっていて、とって食べさせてくれた。野生なのだろうか?

ミトーの町で

 メコン川の名物料理とのことで、川沿いのレストランで注文する。そうしたら、店の主人がこれから買ってくる!って市場までいってきてくれた。

 待つことしばし。生きたままの象の耳を、煮立った油にそのまま投入!豪快さに感激。味は絶品でした。

 身をほぐして、野菜と一緒にライスペーパーで巻くところまで、お店のお姉さんがやってくれる。味は絶品でした。

 大河というのは、本当に癒やされる。

 港は、エネルギーがみなぎっていた。ものすごいパワーに脱帽。

 女性は、通った食堂の看板娘さん。

 朝に特注しておいたナマズやカニや、他にも、あれこれメコン川の幸を特注しておいたので、この日は大宴会。

南北統一鉄道

 鉄道でフエへ。30時間以上。遅いの何のって、上り坂だと自転車に抜かれる始末。食事は給食のように配膳された。

 駅につくと、こんな感じでブドウやらマンゴーやらいろいろ売りにくる。とても美味しい。ボラれる感じとかまったく無く、素朴で親切で、なんていい国なんだろうって思った。

フエ

 フエの街にて。やっぱコレですよね。ベトナムの風景といえば。素敵すぎます。

 結構高い入場料(外国人料金)を取る。ところが、ベトナム戦争の戦禍でほとんど壊れてるんですよね。今後は修復されていくのかな。壊した奴らが払うのは当然かも、と。

 空爆の跡が池になっているのをところどころに見かけた。銃弾の跡とか。

 外国人旅行者に有名なレストラン。列車の中で仲良くなったノルウェー人とウォッカの飲み比べは勝負にならなかった。お店の女の子(娘さん)、かわいかったなぁ。めちゃフレンドリーで通って、入り浸っていた。

ハノイ

ハノイにはろくにいる時間がなかった。メコン川あたりで時間を使いすぎた。一応、名物ということで見に行った。

費用と計画

 1USD=95.1円。ベトナムドンは1USD=11000VND程度。VNDは₫と表記される。

 基本的に外国のお金といえばUSDで、両替もUSDから、場合によっては直接USDで支払いができるところも多数。

 今回の旅行は、会社の同期と二人で行ったので、基本的に費用は割り勘。

1.航空券+VISA 107,559円

NRT/xTPE/SGN//HAN/xTPE/NRT [YLPX1M] JPY95,000

 HISで予約発券。いわゆるIATA-PEXの料金で航空会社によらず決まっている。すなわち、旅程の中で複数の航空会社を混在して利用が可能。事前発券の正規割引運賃の一種。SGNイン、HANアウトのOJで、往復ともに、台北でS/Oして一泊した。

HUI/HAN [Y2] US$90

 サイゴンの空港オフィスで予約発券。Y2クラスは制限付きノーマルエコノミー。制限といっても途中降機できないくらいで、あまり制限ではない。航空券はドル払いが要求された。

※金額は1人分

 ベトナムは事前にVISAが必要。大使館で直接申請して一人4,000円。

2.主な移動費 3,061円

サイゴン→フエ間の夜行列車(食事付き)342,000₫。列車は現地通貨払いが必要。

サイゴン→ミトー間のバス 6,200₫ x2

 南北統一鉄道の車中風景と、車内食。たぶん、食事は外国人料金を払っている外国人席専用と思われる。

3.宿泊費

 詳細な記錄は残っていないが、A/C付ツインの部屋が1泊10~20ドル程度。

4.観光

 フエでのメコン川のボートクルーズが20ドル。

 フエの観光は、MOON GATE、TU DOC TOMB、MINE MANG TOMB、KHAI DINH TOMBの4個所の遺跡の入場料がそれぞれ55,000₫つまり5ドル程と高い。4か所みて、20ドル。まるで、京都かと思ったけど、彼らからしてみれば、外国人に爆撃されれ壊された遺跡をこれから修復しなきゃいけないので、金を出せと。至極まっとうな要求のように思えた。

 ハノイの水上人形劇はたしか10ドルくらい(記憶)。