サラリーマンを退職して、憧れの長期旅行に出た。ざっと3か月で、陸路で上海からイスタンブールまでシルクロードをたどって行こう。バックパッカーのゴールデンルートを踏破する。
この旅行記は、当時の日記帳から編集した(記事中の旅人のお名前は呼称か仮名になっている)。
7月17日に東京を出発して、大阪からフェリー「蘇州号」で上海へ、ひたすらシルクロードを西に向け移動。カシュガルからクンジュラーブ峠を超えてパキスタンに入るまでの31日間。
目次
9月17日 名古屋まで
東京から名古屋まで新幹線で移動。学生時代の友人宅を訪問、泊めてもらう。カラオケなど。
9月18日 大阪港を出港

大阪まで移動。大阪港にて国際フェリーの蘇州号に11時に乗船。12時に出航するも、大阪港沖で台風6号待ちで停泊。ぴくりとも動かない。船内には展望風呂があり、海が見える風呂がある。気持ちいい。
船内はBeerが150円、免税で買える。船内のレストランで夕食、それほど高くはない1540円。
9月19日 瀬戸内海

朝5時頃船が動き出す。本来は紀伊水道を抜けて太平洋を高知沖を進むのが所定のルートだが、瀬戸内海を西に進んでいる。台風の波を避けるためだろう。波もなく楽勝。瀬戸内海を渡る橋の下をくぐる。
朝食は、パン、ゆで卵、サラダ、スープ、コーヒーで無料。 昼食は、野菜ラーメンやチャーハンをいただいた。1,210円。18時頃、関門海峡を通過した。夕食は、小籠包、ごはん、ザーサイスープ、牛肉の鉄板焼きで1,760円。
フェリーの食堂は見た目、高級そうなんで、フェリーで旅する貧乏旅行者は自販機のカップラーメンで食べつないでいるけど、値段はそんなに高くないというか、日本国内よりは安いのではないかと。
9月20日 東シナ海

東シナ海、結構揺れる。時計を1時間戻す。
8時に朝食。高菜饅頭、小籠包、カスタード饅頭、ハム、おかゆ、黄桃、ザーサイ。18時、夕食、無料。黒白タケノコ炒め、スープ、Beer。Beerは150円。夜食用のどんべいX2、200円x2=400円。マリービスケット250円、ジャスミンティー300円。
今日からは、到着予定日を過ぎたため、レストランの食事が無料になった。12時に昼食、揚げた豆腐とキャベツ等の炒め物、冬瓜スープ、ごはん。
9月21日 上海

朝、起きたら上海に着いていた。ビルの上のほうは霧で曇っていて見えない。
★両替:20000円→1221.8元(1元=16.4円)
浦江飯店のドミに投宿。ここのドミは男女別室。55元x2人x2泊 = 220元。そのほかに鍵のデポジットが一人100元x2=200元。
市バスで駅に行き(一人片道5角)、西安行きの鉄道の切符を購入する。外国人専用窓口で、硬臥の切符を入手。2人で624元。売店で売っていた肉包を8角で購入。
市バスで街に戻り、昼食にする。炒飯12、焼きそば12、ビール20で44元。
夕食は19時頃、豫園の屋台で小籠包をいただく。でっかいせいろに小籠包は20個くらい入っている。小籠包6、ビール5、麻婆豆腐8で19元。安い。美味い。
9月22日 上海

昼食は、小籠包10、ビール5、Coke5、焼うどん5の25元。
豫園の入場料が15×2=30元。いろいろ買い食いした。オレンジジュース、水、ライチジュース、ダイエットコークなど合わせて12元。芝麻球1元はアツアツでおいしい。日本のより大きい。その他、甘栗10元、肉パイ1元、揚げ鶏串2元、月餅3.8元+7元。
夕食は南京東路の天天旺文火鍋城で火鍋。おいしいけど難しい。75元+10元(茶)。
★両替:10000円→610.8元(1元=16.4円)
今日は一日中歩いて疲れた。皇帝の家の家具や廊下、庭などは良かった。夕食の火鍋は、さすが美味しくて大満足だ。
水上茶室10元x2 = 20元。緑茶とポットが出てきて飲み放題。まわりはおじさんおばさんのラブラブカップルばかり。
ホテルのバーで、Beer10元x2=20元。ドミの部屋はうるさい日本人学生のたまり場であまりくつろげない。
織姫の部屋は、5人部屋で、茨城の学生の子や、名古屋に2年間いたアメリカ人や二人組のフランス人がいるらしく、みんな親切で初めてのドミトリー体験は楽しく過ごしているらしい。
9月23日 西安行きの列車

火車站までタクシーで20元。水3元、パン2元を調達する。6時21分発、438号列車、西安行きに乗り込む。
昼食は車内販売の弁当15元(ごはん+おかず)。夕食は車内販売の弁当 5元(ぶっかけごはん)。 デザートに昨日の月餅を食べる。卵黄入りだった。黄身以外は美味しかった。列車の中で弁当の販売があるのは助かる。
西安に近づくにつれ、田んぼばかりだったのが畑に変わった。延々と続く広大な平野だ。それが全部途切れることなく耕されているのだからやはり中国は人がたくさんいるのだろう。
9月24日 西安

西安着6時3分。
上海站で知り合った日本人の女の子(学生)、呼称ジャージ嬢の紹介で、站近くの西安公安第三招待所に投宿。28元x2でバストイレは共同。
そのまま、隣の集票所で嘉峪関までの硬臥を購入。二人で370元。
朝食は、肉まん(小)をたくさん4元、揚げパン1元。
西安観光。まずはミニバス(5元x2)で兵馬俑へ。しかし、ドライバーに騙されたのか、小遣い稼ぎなのか、到着したのは「へんな博物館」(入場料20元x2)、うっかり一人20元も払ってしまった。入場してからここは違うと気づく。
トゥクトゥク(3元)で本物へ。入場料は一人65元x2、絵ハガキ10元など。本物の方はさすがという感じで、昔の中国はすごい。
昼食に、素ラーメン6元x2を食べて、ミニバス(5元x2)で站へ。続いて103番のバス(5角x2)でシルクロード門(入場料2元x2)、103番のバス(5角x2)で北大街に行く。
夕食は老孫家というレストランでいただく。羊肉泡饃13×2、Beer5x2で36元。バス(5角x2)で宿に戻り、売店でBeer3元、スプライト3.5元を購入。
今夜の夕食もすばらしかった。羊肉泡饃とは西安の名物らしいが、丸い固いパンを細かくちぎり、それをスープと春雨などで煮込んでくれる料理。ちょっと油っぽいけれど、大変味わい深いスープで今までに食べたことのない感じのものだ。付け合わせの唐辛子みそや香菜にんにくの酢漬けも、良かった。値段も高級そうな店構えの割に、13元(羊肉泡饃)とお手頃だった。
夜、20時にお部屋でジャージ嬢と再会。姫と火車の時間までいろいろ話し込んでいた。彼女は仏教美術に魅かれて中国へは2回目の渡航だそう。ほとんど汽車中泊で10日間という鬼のような予定で頑張っていた。
9月25日 西安

8時30分起床。列車のクラクションが一晩中うるさい部屋だ。よく眠れない。
郵便を出しに行く。Airmailで1枚4.7元x4通=16.8元。係員があまりにも愛想すぎて、逆に不安になる。朝食は肉まん(10個入り)で4元。
バス(1元x2)で南門へ。城壁の入場料が8元x2。西安の城壁に登った。南門の観光客でにぎわっているところから、和平門まで2Kmくらいを荷物をかかえて歩いた。帰りはバス(5角x2)で站まで。
昼食は、炒飯6、担々麺5、Beer3で14元。今日の列車の中の食糧を調達しておく。おやつ、カップ麺など14元、トイレットペーパー0.85元、ザクロ1元、キウイ2元、ビール3元。

嘉峪関に向けて列車で移動。途中で本物の蒸気機関車が現役で動いているのを発見。
9月26日 嘉峪関へ

朝、目がさめたら一見砂漠のような丘陵地帯を走っていた。土壁の四角く囲われた家が建ち、羊が放牧されていた。昨日とは風景が一変した。
武威でゆで卵を買う。5個で3元。ほんのり塩味で結構おいしかった。

ゴビのあたりでお弁当10元(昼食)を購入。どうやらこのあたりがゴビ砂漠らしい。草がちょびちょび生えていて、結構羊がいたりするのだが、それは織姫の想像と違っていたらしく、がっかりだと言っていた。近くのベッドだった外科医のおじさん曰く、ここいらの甘粛省だけで日本の3倍あるという。
18時30分、嘉峪関到着。站からのバスは5角x2。雄関ホテルに投宿、一泊82元。

西安からずっと気になっていた焼羊にありついた。道端で遭遇したのでおもわず着席。炭火で焼き立てがおいしい。スパイシーで美味しくて、じゃんじゃん食べた。焼羊だけではちょっと物足りず、ゴマパンやミカンや洋ナシのデザートも購入。羊串(40本食べて40元)、Beer 3元x2、ゴマパン1.2元。みかんを1kgで5.6元、洋ナシ2個で1.2元。
ホテルはきちんとしていてバスタオル、歯ブラシ、石鹸、スリッパなどのアメニティーも充実している。風呂もトイレもあるので、張り切って洗濯。
9月27日 嘉峪関

2泊延泊することにして、164元払う。ミニバスを60元でチャーターして長城を見に行く。嘉峪関入場料15元x2、西門の外3元x2、長城8元x2。そのほか、絵葉書を2元x4枚購入。

万里の長城の端っこ。嘉峪関はその関所。よくもこんなところまで壁を作ったものだと、感心する。始皇帝に脱帽だ。長城は思ったよりは簡単に登れたけど、急な坂と階段が連続する。そこから山や砂漠の方に消えていく長城の景色はロマンを感じる。
黄河ビール2.2元、トイレットペーパー1.5元x2、洗濯石鹸3.3元、コーラ2.5元、乳飲料3.5元、パン0.5元x2などお買い物。
夕食は亜龍酒棲にて。空心菜のニンニク炒め4、羊肉のスパイス焼8、ザーサイと肉のスープ4、ビール3、ごはん小0.5×2で20元。素晴らしかった。 しかし、僕はちょっと体調が悪く、ビールも進まない。
9月28日 嘉峪関


★両替 20000円→1205.34元 (1元=16.6円)
敦煌へのバスの手配をする日。11時発の切符は56.6元で簡単に買えた。保険が要るという噂もあり、難しいかもと思いきや、お姉さんがコンピューターであっというまに発券してくれた。
朝食は、水餃子2.5元x2、肉夾饃2.5元、ぶどう1kgで4元。郵便局でエアメールを出しに行く。5元x4=20元。
そのまま市場の中を歩いていると、おいしそうな水餃子を食べている人がいたので、さっそく朝食にいただく。ちょっと辛めのスープでやわやわツルっと美味しかった(2.5元x2)。体調が悪かったけどもりもり食べられた。
その後、肉夾饃(ろーじゃーもと呼ぶ、よく煮込んだお肉を細切れにして丸いパンに挟んだのもの)も頂いた(2.5元)。味は結構こってりでボリューム満点でパンがちょっと香ばしいのがよく合っている。
11時に宿に戻り、ブドウを食べて昼寝。洗濯、ぐーたら。町では中秋の名月ということで月餅がたくさん売っていた。百菓月餅5個で8元、ごま月餅1.4元で9.4元をお買い物。
夕食は、昨日美味しかった亜龍酒棲へ。排骨甘酢10、ナスのニンニクソース6、キノコの肉炒め6、ビール、ごはんで合計25元。帰りみち、屋台で梨2個1.5元、ビール3元、ココナッツジュース3元をお買い物。
嘉峪関はだいぶ空気が澄んでいて(埃っぽいが)、西安の埃と排気ガスでやられた咽もだいぶよくなってきた。今晩はしっかり美味しく食べることができた。Beerもうまい!亜龍の食事がこれで最後だと思うと残念。
中国のレストランのメニューの読み方がだいたいわかった。食材と調理法が結合されているだけなんだ。まあ僕らは、それがスープなのか麺なのかご飯なのか肉なのかは一目みればわかるけど、漢字読めない外国人が、わからずに適当に注文して、お店の子も、不思議そうに首をかしげているんだけど、言葉通じなくて、巨大なスープが3つ運ばれているシーンを目撃した。
この町では何を食べても美味しいので、そうすると、町の印象、思い出はぐっとあがる。メシの美味い嘉峪関、思い出深い場所になった。
9月29日 敦煌へ

本日は移動日。8時起床。ねじり揚げパン1.5元をバスの中の食糧として購入。朝食は昨日もたべた屋台の水餃子2.5元x2。
10時にバス停にてバスを待つ。バスは11時に発車するも、市内をぐるぐる回って乗集め。11時半ころにようやく街を出る。13時30分に王門に到着。14時に王門を出発。16時に安西に到着。郊外は綿花畑が収穫中だ。18時30分に敦煌に着いた。
嘉峪関から6、7時間の間、地平線まで続くゴビ砂漠や山を見ながら蜃気楼や竜巻もあり、楽しく移動できた。安西あたりから綿花畑をみかけるようになり、敦煌は綿花の収穫の最盛期のようだ。馬車いっぱいに綿花を積んだトラクター?がそこいらを走っている。
敦煌では飛天賓館に投宿。ドミトリーで10元x2+教育付加2=22元。夕食は三峡レストランで37元。敦煌でも美味しいレストランが見つかった。ドミで一緒になった旅人が、ジャージ嬢に会ったそうだ。
9月30日 敦煌

9時に出発して莫高窟へ。乗合タクシーだけど、閑散期らしくチャーターで30元で往復してくれた。莫高窟の入場料は50元x2、荷物預かりが2元、あと絵葉書を2枚で6元を買った。
中国シルクロードのメインイベント、莫高窟は入場の仕方や観光の仕組みがわからなくて、勝手に入って歩き回ってしまったが、どうやら必ずガイドがいて、鍵を開け閉めしながら見て回るシステムだったようだ。幸い、ツアー客でごった返している時にまわったので、一応の見どころは見ることができたよう。ただ、壁や天井一面に描いてある文様や立体的な仏様など、もっと静かにじっくり見たかったな。
戻ってきて14時、遅い昼食は炒飯5、焼きそば5、ビール3の13元。

夕方にはさらにもう一か所、鳴沙山に行ってきた。往復のTukTukは15元、入場料は20元x2。日本人が納得するいかにもな砂漠で美しい。
10月1日 敦煌


午前中は綿花畑を見に行った。今日は建国記念日だったらしく、途中でピンクの服のおばさんたちが踊るパレードがあり、いたるところで爆竹がなっていた。
綿花畑までは結構距離があったが、天気はよく、涼しくて、気持ちよい散歩だった。
昼食は、情報ノートがある日本人の溜まり飯屋のニコニコ食堂へ。炒飯、牛肉麺、ビールで15元。ヨーグルトドリンク1.5元、トイレットペーパー3元、コーラ3元、エアメール4.5元x2。

午後、ドミの日本人集団で再度、鳴沙山に行く。ミニバス6元x2、入場料20元x2。同室の日本人仲間で誘われて80元もするラクダに乗ってみた。昨日行けなかったところへ登れたり、観光したなって気分も盛り上がったりで、良い。ラクダ80元、ラクダ写真20元。

夕食は三峡レストランで、ザーサイと肉のスープ、黄瓜とお肉の炒めもの、しいたけと青菜の炒めもの。で31元。西涼果酒というフルーツビール的なやつ4元。3日間通った三峡レストランも今日で最後。
10月2日 トルファンへ

今日は移動日。トルファンへ向かう。が、15時までドミでダラ~っとおしゃべりをして過ごす。昼食をドミ仲間の4人でシェアで2人分25元。
移動開始。まずはバスで柳園の站まで10元x2、ドミで一緒だった千波さんと同行。トルファンまでの列車の切符は二人で195元。柳園で夕食は3人でシェア、茄子のニンニクソース、トマトと卵炒め、豚肉炒め。美味しかった。32元+ビール4元。あと、列車中用に、たばこ3元、ゆで卵3.5元、パン6元を購入。
10月3日 トルファン
列車は7時15分に到着。まだ真っ暗な夜中という感じ。北京時間との時差を感じる。そして、バスで町まで1時間半、道なき道を通り、小川を渡り、揺れまくり(5元x2)。
オアシスホテルのドミに投宿(27元x2、デポジット50元)。石焼のホカホカのナンを1元で購入。
到着するなり、トルファン1日観光ツアー(50元x2)に乗り込む。

午前中は、まず、なんちゃってテーマパーク(入場料10元x2)に連れて行かれ20元無駄にする。こういうの西安でもあったよな。火焰山、ベゼクリク千仏洞(入場料12元x2)、アスターナ古墓群(入場料10元x2)を見て回る。

昼食はブドウ園にて人参炒飯22元、水4元。

午後は、交河古城(入場料12元x2)。
朝10時に出発して夜20時に戻りの長い一日だった。今夜のドミは美女3人に囲まれて男一人。めちゃくちゃ疲れたので、夕食は省略で寝ます。
★両替 10000→601元@オアシスホテル(1元=16.6円)
10月4日 トルファン

2日分の延泊で108元支払う。朝食はワンタンスープ10元。
今日は、マーケットを見て、日曜バザールを見た。日曜バザールは生きたロバや羊や鳥などの動物市場だった。羊が足を縛られて、ロバ車にいっぱい詰め込まれていてちょっとかわいそう。でも、シシカバブーは美味いのだ。スイカ5角。wahaha apple 3元?

夕食は敦煌から来た組が合流し、みんなで屋台でシシカバブーを食べた。1本2元。シェアで2人で23元。スイカ5角、みかん1kg4元、肉パン5角x2。

トルファンはブドウ棚がきれいで、小川があるためか、空気もしっとりしていていいかんじだ。
10月5日 トルファン

すっかり沈没モード。
朝食は、肉パイ5角x4。
その後ぶらっとバザールを歩いていたら、千晶さんと、千波さんに会ったので、そのままブランチへ。玉ねぎ+羊肉の餃子5元、羊肉ロースト10元、ビール3元。
街角でアイスクリームが5角、絵葉書10元、トイレットペーパー+水で6.5元。そして、部屋のみんなでシェアしたローランワインは50元。
エアメールを出して、4.2元x2。
今夜は敦煌で会った男の子たち3人と、千波さん、千晶さんや関西人など10人で大食事会になった。一人9元x2=18元。コーラ3元。中秋の名月で月餅がサービス。ローランの赤ワインもみんなで飲んだ。一応ジュースではなくワインだった。中秋の名月で満月がきれいだった。
お部屋へ帰ってからは、みんなでにぎやかにアニメソングなどを歌って盛り上がっていた。夜更かしで3時くらいまでおしゃべりしていた。
10月6日 ウルムチへ
今日は移動日だが、朝起きられず。千波さんたちは先に出発したようだ。朝食は肉パイ4個で2元。ナン1元、ほしぶどう500gで6元、水2.5元を購入。

ウルムチ行のバスは12時出発で2人で38元。途中、乗客全員のシェアで高速道路を使うことにして一人2元で4元を払う。
紅山賓館に投宿、ちょっと体休めに良いホテルのWルーム150元(デポジット40元)。ヨーグルト1、コーラ3、水3、旭日升というコーラ3.5で10.5元のお買い物。
千波さんと千晶さんは先にカシュガルに向かった。我々はウルムチで2泊した後追いかけるが、もう一度会えるかな?大学生の男の子たちが1日遅れでウルムチにくるはずだけど、我々はWの部屋にチェックインしてしまったので、会えないかもしれない。
★両替 20000円
明日の天地観光のチケットを手配。北京時間の9時発。バスが25元で入場料が20元で45元。それの二人分で90元。織姫の化粧水が不足しているとのことで探す、ウルムチの百貨店で資生堂を発見、90元で入手。他、LUXの上等な石鹸を3.9元、飴を1.1元。

夕食はレストランで豪華にする予定だったが、ついつい屋台に引き寄せられ、砂鍋を食べた。昆布や肉団子、レタス、糸こんにゃくなどが色々入っていて美味しかった。その後、火鍋もちょっと食べた。かわいいお姉さんが鍋から取り分けてくれる。色々な野菜や香菜が少しずつ食べられて、贅沢な気分になった。
夕食は砂鍋6、ビール3、シシカバブー5、火鍋14.5、ぶどう6。たばこ2、ゆで卵0.8x2、ヨーグルト1x2。そのあと、日本に久しぶりの国際電話を掛ける、電話代は190.5元。今日はお金をいっぱい使った。
10月7日 ウルムチ
今日は天地観光に行く。9時20分集合で、バスに揺られること2時間30分。現地に近づくにつて雨が降り始め、気温も下がってきて、嫌な予感。天地には11時半に到着したが、やっぱり大雨、しかも寒い。山も雲に隠れていて全く見えない。
仕方なく、カザフのパオでご飯というのについていったけど、それがびっくり、あの丸いやつじゃない、長方形のなんちゃってパオだった。食事もバター茶と冷めて固くなった甘くないドーナツとパサパサになっ固くなった蒸しパンと、溶けた飴だけ。その中でドーナツまあまあ美味しく、羊バターを入れたバター茶は初体験だし、良しとするにしても、全体的にはなんだかわびしい食事で残念(昼食30元)。
若い夫婦で、子どもも可愛くてなんだけど、もてなそうとか、料理をしようという素振りもない。

その後、雨も上がり青空が見えてきたら景色も良くなってきた。中国らしくない景色だ。湖があり、記念撮影用の乗馬にまたがり(2元)、16時30分に天地を出て、19時にウルムチに帰ってきた。
夕食は、昨日の屋台で火鍋を頂いた。お姉さんの感じがお気に入りだ。今日は白いスープに少し辛いスープもまぜてもらったけど、どちらも美味い。贅沢に野菜がとれていい感じだ。これから西に向かうと、こういう野菜は減っていくのだろうな、と思う。火鍋30元、ビール3元、みかん1Kgで5元。
10月8日 カシュガルへ
今日はカシュガル行きのバスに乗る予定。カシュガル行の寝台バスは、外国人料金で854元だ。長い移動が始まる。
★両替 10000円→673.37元(1元=14.9円)。なんと1USD=120円まで円高。
防寒対策が必要になってくるが、冬物は荷物がかさばる。とりあえず織姫は防寒のタイツを28元で購入、あとはホカロンでなんとかなるだろう。
昼食は定食で一皿2菜で6元x2=12元。
バス停へ歩いている途中「おーい!」と声をかけられ、また物売りかと思って無視しかけたが、よく見てみると先日トルファンで別れた馬の調教師の男の子だった。彼はクチャまで行くらしい。天山南路を途中下車するのか凝っているなあ。休学生くんと、卒業したてくんは、今日天地に行っていると言っていた。また、どこかで再会できるかな。
アイス1元、パン2元x2、水2.5元x2を購入。
17時発カシュガル行のバスは3列の寝台バスで1人1ベッド。17時半でもまだ発車せず、18時20分にようやく発車とおもったら、町をぐるっと回ってまた停車。結局19時15分発。
23時頃、夕食。たばこ2元、スポーツドリンク3元、シシカバブ2元x2。
ベッドは通路を挟んで隣だったのだが、頭上(後方)の席のおばあちゃんの足が臭すぎて、織姫の方を向くと息ができない。ふたりとも、なぜかそっぽを向いているという構図になってしまった。
10月9日 天山南路

今日は終日バスの中。タクラマカン砂漠の北縁をひたすら西へ。いわゆる天山南路というシルクロードの道。この旅の中で一番の大移動である。地球の大きさを感じる。竜巻は何本も見える。ウルムチ~カシュガルはバスで2泊3日の旅。
朝食は炒飯と焼きそばで17元、高い。ヨーグルト1.5元。
12時頃、庫車を通過、コーラを3.5元で買う。
17時頃、梨を1kgで3元で買う。
19時過ぎ~23時頃まで、クチャからアクスまで大渋滞。
10月10日 カシュガル
9時半ころ、マトシェを通り、10時半にカシュガルに到着。とりあえず、天南飯店のドミに投宿。10元x2=20元+デポジット20元。
ありさん、ついにダウン。昨日から何となく調子が悪かったが、微熱、食欲もなく、喉もかわかない。
昼食は、織姫はラグ麺で3元。僕は食欲がないので、コーラ3.5元、ヨーグルト1.5元。そのほか、水3元、イチジク2個を1元で購入。イチジクはクチャの名産品ですごくおいしい。
夜、チベットからヒッチで入った男の人(久永さん)がやってきた。ラサから西チベットをヒッチハイクで抜けてきたという。自分で食料を確保しながらの超ハードルートだったという。ツワモノだ。
それから麻耶さんという21歳のかわいい女の子とも知り合い、夕食は4人でご飯を食べに出た。4人でシェア、20元(二人分)。
10月11日 カシュガル
今日は日曜バザールの日。買い食いは、羊パイ5角、水3元、チョコレート1.5元、プルーンジュース1.5元、焼き芋8角、バナナ5本9元、ビール2元、シシカバブ7角x2、鶏肉5元、玉子7角。



毛皮の帽子を買った。暖かくてパキ越えの時に使えるかも。織姫もウイグルナイフを購入。高かったのか、相場なのかわからないけど、結構切れそう。毛皮の帽子150元、ウイグルナイフ110元。
今日は新たに4人の日本人がドミに登場。大和さん、ぷーさん、百合子ちゃん、井口くん。なんだかにぎやかになってきて、織姫は楽しそう。僕はまだ療養中。
夕食は織姫にはドミの仲間と食べにいってもらった。鶏肉と玉子のおでんと、シシカバブだったそうで、おでんがとっても美味しかったそうだ。
その他、イチジク5個2元、ビール3元、砂糖かけパン5角、スイカ(丸)1個5角、羊肉まん5角x3。
今日は僕は一日ダウンしていた。
10月12日 カシュガル
今日は色満ホテルへ宿を移動した、麻耶さんも移動するのでご一緒に。体調回復のため、少しでも住環境を良くする。タクシーは5元(3人でシェア)。ベッド2つしかないまるでWのドミは1泊15元x2、デポジット10元。
★両替 10000円→698元(1元=14.3円)イエーイ!

Exchangeついでに織姫はお昼の買い出し。職人街ではついつい寄り道。ヨーグルト1.5元x3、りんご1kg3元、ナン1元、コーラ3元、水3元、羊肉まん5角x2。
夕食前に1時間ほどお散歩、それから、ちょっと豪華に中華を食べに行った。スペアリブ煮とトマトと玉子のスープと白菜炒めで、どれもとても美味しかったけど、ちょっと量が多すた。汗だくで頑張って食べた。元気がでてくるといいな。
夕食38元。絵葉書セット20元、切手5元x2。
織姫は、夜は隣の部屋に遊びに行っておしゃべりをしてきた。45歳の中国に1年いる人と、32歳(にはみえない)の坊主頭のインド方面から来た人、麻耶ちゃんの4人だったと。
10月13日 カシュガル


まだ、カシュガルで沈没。今日は抗生剤を飲んでみた。咳が止まらないのだ。ドミのベッド代15元x2を払う。
朝(北京時間では昼)は、織姫は45歳のおじさんと麻耶ちゃんとマリービスケットでお茶会をしていたらしい。麻耶ちゃんに玉子ボーロのようなお菓子をもらい、中国のお菓子も結構いけると言っていた。
昼食は、利民レストランへ。親子丼7元、スープ飯5元。薬のおかげか、少しいい。昼食のあと、ふたりで郵便局にいき(AirMail5元)、バザールを歩いた。そこで、千晶ちゃんに再開、千波さんとタシュクルガンまで行き、戻ってきたところらしい。千波さんはパキスタンへ峠越えして行ったという。千晶さんはタシュクルガンから戻ってきたところらしい。
夕食は、パキスタン料理の店へ。千晶さんと麻耶さんとシェア、19元。Red Bull6元。パキスタン人おすすめの店だけあって、カレーもチャパティーもチャイもラッシーもvery good!!!久しぶりのキュウリのサラダも嬉しかった。
10月14日 カシュガル

HAPPY BIRTHDAY ARITON !
今日は僕の誕生日です。ここじゃ、プレゼントは羊かロバか。
朝食 ラグ麺5、まん頭4。あこがれのチャイハネ、3元x2。Western sweet foodで、クッキー250gで5元。たばこ2元、織姫のモモヒキ15元、トイレットペーパー2元。

本日のBirthday Dinnerは羊しゃぶしゃぶだった。ゴマソースがとても美味しかった。麻耶さんがウルムチで会ったVickyさんと、Felixさんと千晶ちゃんとの6人で食べた。1人分、45元。シェアだったんだけど、僕の分は誕生日といって奢ってもらった。ありがとう。ごちそうさまです。Red Bullを6元、水を2元。
10月15日 カシュガル
そろそろ、パキスタンへの国境越えを計画しないと。雪が降ると峠が越えられなくなる。
昼食は、中華定食6元x2。

カシュガルに到着して6日目になって、ようやくエイティガール寺院を見に行く(3元x2)。中に入ると麻耶さんがチケットもぎりのおじいちゃんと盛り上がっていて、一緒にムスリムのお祈りの仕方を習ったりした。誰とでも仲良くなる才能はすごい!

パキに向けて、色々と買い物。漢民族が経営している店でおいしいものをいくつか仕入れておく。インスタントコーヒー(50元)、飴を1kgで9元、Doveのチョコレートを6元で購入。そのほか、スカーフ(30元)とかお茶(200gで36元)とかいろいろお買い物。
パキスタンカレーは美味しいけど、毎日だと思うと今のうちに中華などをいっぱい食べておきたい。
といいつつ、夕食は奮発してJohn’sCafeに行ったら、ビーフステーキ17元x2、サラダ、ライス、ビールで48元。ビーフステーキは薄切り牛肉が2枚でしょぼい。残念。やっぱり中華にすればよかった。
★両替 10000円→687元(1元=14.6円)
宿代30元を支払う。シシカバブ10本で10元、Coke、ヨーグルトで4.5元。
10月16日 カシュガル


パキスタン移動に備え、カシュガルでの3軒目の宿に移動。ドミ20元x2、デポジット50×2。パキスタン行きのバスが出発するホテルだ。明日の10時にチケットを買う。
ドミでは、蘇州号(9月18日発)の人と同室になった。20歳の男の子。彼はどこかで(敦煌で会った)青年二人組に会ったそうだ。彼らは今、どこに?
昼食は中華弁当6元x2。ソーセージ8角、Doveチョコ6元、ヨーグルト1.5元、メロン0.5元など。あと笛を100元で買った。


今夜の夕食は大成功。屋台食べ歩きをした。僕がダウンしてる間に、食べ歩いていた姫のオススメの屋台をあちこちと連れて行ってもらった。評判の鳥おでんの玉子や、豚肉の水餃子、砂鍋を食た。鳥の足はラオスのものよりぷよぷよと太っていて食べるところがいっぱいあり、さすが中華だけあって味も美味しかった(と織姫の感想)。みんな美味しかった。鳥おでん9元、水餃子5元、砂鍋4元、Beer4元、たばこ5元、リンゴ1kgで2元、鳥足1元x2、焼トウモロコシ1元(美味しくない)
おいしい食事の後、ホテルへ帰りロビーで中国の英字新聞を見つけ、10日くらい前のものだけど、久しぶりにニュースを仕入れることができた。小渕さんが、従軍慰安婦とかの戦争責任で正式に謝罪し、イランがちょっと戦争を始めそうな雰囲気だということらしい。1ドルが112円にまで一時なったようだし、いったい何がおこっているのだろうか。
10月17日 タシュクルガンまで

10時にチケットを買う。ススト行きバス270元x2、パスポートチェック5元x2。
いよいよパキ越えへ出発だ。12時出発のところ、12時半という非常によいスタートが切れた。
途中、昼食はにんじんピラフで6元x2。

ひどい悪路という噂もあったけど、途中も何の問題もなく、美しい山々を通り抜け、パオの横も通って高度を上げていく。あいにく砂で黄色い空気が美しさを半減させていて、残念だった。カラクリ湖ももっと天気が良ければ深いブルーに見えたそうだ。
タシュクルガンに到着、とりあえずバス停近くの宿は100元を交渉して80元で投宿。寒すぎる。とにかく夕食は漢民族の美味しい中華の一択。キノコ肉炒め、肉スープ、ごはんで25元。
あまりの寒さに二人ともすべての服を着こんだまま寝た。
雑感
中国横断の31日の費用は約11万円。ゴールデンルートというだけあって、多くの日本人旅行者が同じルートを抜きつ抜かれつしながら進んでいる。
次はパキスタン編につづく。