アジア横断まで、もうすこし。 バロチスタン砂漠を越えて困難の中、11月25日にイランに入国した。トランジットビザで2週間でイランを横断し、トルコに入る。季節はすっかり冬になっていた30日間。
サラリーマンを退職して、憧れの長期旅行に出た。ざっと3か月で、陸路で上海からイスタンブールまでシルクロードをたどって行こう。バックパッカーのゴールデンルートを踏破する。この旅行記は、当時の日記帳から編集した。
目次
11月25日 イラン入国、バムまで
イランのお金はイラン国内で替えるより、周辺国の闇両替が有利という情報があり、パキスタンのクエッタで300USD替えてきたので、以下1,000Rls=18.6円となる(パキスタン・インド編の11月23日参照)。

バスは国境に9時前には到着。砂漠の真ん中にぽつんとある、国境施設。
10時にパキスタン出国完了。国境からザヘダンの町までバスで20,000Rls(二人分)、ザヘダンには11時半ころ到着。軽く昼食をとる(トマト・エッグ?5,000Rls、リンゴジュース1,000Rls)。
ザヘダンからバムまでのバスは14,000Rls(二人分)。13時発の予定が結局発車は14時半になった。
道中、荷物チェックがあり1時間半くらい止まったり、バスの乗り換えがあったりでバムに到着したのは20時。バスは何もない国道で降ろされ、そこからバムの町のホテルまではTaxi、他の旅行者と3人でシェアして2人分が4,000Rls。ホテルで、同時に国境を越えた旅行者は16時には着いていたそうだ。乗ったバスの運が悪かった。
ホテルはこの町に唯一の安宿で、Ali Amirホテル。従業員の態度は非常に悪い。ドミもあったのだけど、姫がダウンなので、3人部屋を借り切った。1泊30,000Rls。
姫は完全にダウン。夕食はホテルで、7,000Rlsx2=14,000Rls。
11月26日 バム
姫は完全に寝込んでいる。他の旅行者は1泊か2泊で移動していくが、我々は沈没かな。安宿で日本人もいて、普通なら姫は他の旅行者とおしゃべりに花を咲かせるのに、部屋で撃沈しているので、本格的にまずい。
マンゴージュース3本=5,400Rls、トイレットペーパー3,000Rls。サンドイッチ2個で2,400Rls。
洗濯できないので、ホテルにランドリーを頼んだ、14,000Rls。
延泊30,000Rls。
11月27日 バム
11時頃、外出しようとしたら、誰もいなく、鍵もかかっていて外にでられない。なんというひどいホテルだ。
姫は、熱はまあまあ下がったものの、体中が痛く、下痢も治らず、最悪な気分でかわいそうだ。昨日までにくらべると、それでも良くなったらしい。

ちょっとだけ、観光に行こうよと誘い、アルゲ・バムの遺跡を見に行った。この町ではこれを見ないとということで、姫がいけるまでとっておいた。体調が悪いので、歩ける距離だけどタクシーを使う(2,000Rls)。
バムの入場料は20,000Rls、帰りのタクシーも2,000Rls。

バムの遺跡はつい250年前くらいのものらしいが、日干しレンガでできていて屋根はあまり残っていない。一方、ところどころ修復というより新築されているようなところもある。この辺の現在の家も同じような造りなので、城の外だって、色味的にはあまり変わらない。そんな風景。
(後日追記:この遺跡は、2003年の地震で大きく損壊し、2004年に「危機にさらされている世界遺産」として世界遺産に登録された。その後、修復が進み、2013年に「危機にさらされてる」が外されて、世界遺産として登録されている。)
サンドイッチ、コーラ、マンゴージュースx3 = 7,100Rls
シラーズ行きの夜行バスを手配した、23,000Rls(二人分)。ちょっと無理をしているけど、早く文明にたどり着きたい。ビザの日数も限られているし。
ザムザムコーラ500Rls、サンドイッチx2、リンゴジュース=3,300Rls
絵葉書 2,000Rlsx2=4,000Rls。
11月28日 シラーズに出発
ホテルをチェックアウトした30,000Rls。ジュースx3、サンドイッチで3900Rls、たばこ2500Rlsなど。
バスは15時集合だったけど、出発は15時半。でも、市内を走り回り結局バムを出たのは16時。19時にケルマンに到着、そのままシラーズへ。バスは結構快適で、さすが産油国だと思う。
11月29日 シラーズ
バスは朝7時にシラーズに到着した。バスターミナルからホテルまではタクシーで5,000Rls。ササンホテルに投宿、1泊40,000Rls。
文明の香りがする。建物が石でできているし。はっきりと文化圏の変化を感じる。早速薬局に下痢止めを買いに行った、500Rls。美味しそうなピクルスが売っていたので、1,200Rlsで購入。
強行な移動にもかかわらず、姫は復活傾向、文明の力かも。

午前中はお昼寝で、14時くらいからバザール見ながらモスクなどを観光。英語の上手なイラン人が声をかけてくれて、いろいろと案内をしてくれた。彼のお父さんのお店に行き、姫用のチャドルの生地を購入、真っ黒のやつ。そして彼のおばさんの店で仕立ててもらった。

待っている間はチャイなどをごちそうになりしばし談笑。モスクの入場チップ2,000×2=4,000Rls。
チャドル生地100,000Rls、スカーフ10,000Rls、仕立て20,000Rls。
夕食は、魚料理があるというレストランへ。FishSteakはちょっと油っぽかったけど、久しぶりの魚で歓喜、44,000Rls。
11月30日 シラーズ
ビザオフィスにビザの延長申請をする日。写真屋を回ったのだが、即日プリントができる店はなかった。仕方なく、インドで撮った写真と日本でとった写真をかき集める。
タクシーでVISAオフィス往復5000lRs、ビザ延長手数料10,000Rlsx2、ファイル代500Rls x2、コピー6枚で900Rls。
VISAオフィスは手続きは面倒だったが、結構親切。
昼食はサンドイッチとジュースで3,500Rlsくらい。その後、ペルセポリスを見に行く。佐原さんという日本人のサラリーマンさんと知り合い、往復+2時間待ちで60,000Rlsをシェアして40,000Rls。

ペルセポリスの入場料は15,000Rls x2、ナクシェ・ロスタムの入場料が10,000Rls x 2。墓の中に入るのに、チップ1,000Rls。

はっきりと石の遺跡でヨーロッパに近づいた感じがするのだが、なにせ柱しか残っていないので、巨大な建造物があったと想像するのは難しい。売店のおじさんにチャイをごちそうになった。

夕食は、チキン4,500、ケバブサンド3,500、飲み物600で8,600Rls。買い物はホットミロ1500、ピスタチオ250gで6,000Rls。イランのピスタチオ、美味しい。
12月1日 イスファハン
タクシーでVISAオフィスまで行き(往復5,000Rls)、VISA延長をもらってきた。10日間延長してもらえた。黒のチャドルが効いたかも。
イスファハン行のバスチケットを購入(15,000Rls x2)、ザクロジュース1,500Rls、切手500Rlsx2。ホテルをチェックアウトした(94,000Rls)。
バスターミナルまでタクシーで3000Rls。軽く昼食(13,000Rls)をとり、13時のバスでイスファハンへ出発。バスの中ではいろんな人にスナックや、ひまわりの種(食べる)などをもらう。みんな親切。
バスは19時半にイスファハンに到着。ホテル街への行き方を探していたら、日本で6年コックをやっていたイラン人が声を掛けてくれて、ホテルの前まで車で送ってくれた。「味噌ラーメンが食べたい」と言っていた(笑)。
夕食は、歩いて見つけたキレイなレストランでいただいた。ちょっと高めだったけど、エビとか、カスピ海さんの白身魚とか。シラーズで食べた魚より美味しい。ヨーグルトドリンクを頼んだら、塩とスパイスが入っていて、ピッチャーで出てきた。驚いた。最後にトルココーヒーと甘いケーキとお茶でしめくくる。44,000Rls。
12月2日 イスファハン
昼食にサンドイッチ5500Rlsを食べて、午後から世界の半分といわれるイマーム広場にいった。

午後からいったら、どこも昼休みだったけど、ノマドの店にいったら、1週間前にヤスさんとクニさん(ギルギットで一緒だった)が来ていたことが判明。

入場料は10,000Rls x2、15,000Rls x2。絵葉書2,000Rls x2を購入。あと、日本に国際電話をかけた。
夕食はチキンケバブと魚フライ。これまでの魚で一番おいしい(23,600Rls)。ソフトクリーム500Rlsをいただいて、ホテルに戻る。
ホテルに戻ると、レセプションのおじさんが佐原さんが来てると知らせてくれて、再会。23時くらいまで絨毯をみせてもらったりしながら話をした。
12月3日 イスファハン
イスファハンの中で宿を移動。まず、泊まっていた中級ホテルチェックアウトして、160,000Rls(2泊)。それからバックパッカー用の安宿、Amir Kabirホテルにチェックインした。20,000Rls(1泊)。
朝食はサンドイッチ2つで3000Rls。

佐原さんと一緒に3人でイマーム広場のチャイ屋に行き、水パイプなるものをやってみた。チャイx2、お菓子x2、水タバコで5000Rls。あと、お気に入りのピスタチオ350gで5000Rls。

Amir Kabirの目の前の安飯屋で夕食。チェロケバブ、ジュージュケバブなど17700Rls。たばこ2500、ジュース2500、ソフトクリーム500。安くても美味しい。
12月4日 イスファハン
金曜日なので、お店やバザールが休み。午前中は寝て過ごし、午後は橋の方にいき、チャイハーネ巡り。

こんなに素敵なチャイハーネも。

お天気もよく、イラン人もピクニックのようにしていた。

12月5日 テヘラン
今日は、テヘランに移動する。午前中はちょっと買い物をしたり、ノマドに出発を告げに行ったり、サンドイッチを食べて出発。
絵葉書2枚3000、切手1000、ピスタチオ10000(1kg22000)、サンドイッチ3000Rls。
バスターミナルまでタクシーを交渉していたら、男女4人組のイラン人に声をかけられ、彼らの車で乗せて行ってくれた。お茶とかも誘われたんだけど、バスの時間がなくて、ごめんなさい、ありがとう。
バスターミナルは広大で、あっちもどっちもわからないのだけど、必ず親切なイラン人が現れて、助けてくれて、無事チケットもゲット。テヘラン行き7000Rlsx2=14000Rls。イランは国内移動がべらぼうに安い。さすが産油国。
ガイドブックに「困った顔をしていると、ラッキーなら日本語使いが、そうでなくても英語使いのイラン人が必ず現れて、助けてくれる」と書いてあるんだけど、シラーズ以降、本当にその通り。

バスの運転手もとても親切で、チャイをくれたり、食事に誘ってくれたり。途中、バスの故障があったけど、19時半くらいにはテヘランに到着した。
市内までタクシーで行こうと交渉したら、どのタクシーもボリボリで話にならない。イラン人は親切だけど、どこの国でもタクシーはボリボリなのは変わらないのか。しかたなく、市内バスを探していたら、イラン人のご夫婦(マジッドさんと、ヤスーミさん)に声をかけられ、バスを教えてくれて一緒にバスに。そしたらお家にこない?とご招待いただき、お言葉に甘えることにする。
市内バスはイスラムらしく、男女の空間はセパレートされている。
マジッドさん夫妻は新婚3か月目らしく、ラブラブでいい感じ。奥さんのトマトピラフをいただいた。奥さんは化学系の研究者らしい。
12月6日 テヘラン
朝は、焼き立てのナンを旦那さんが買ってきて、クリームチーズとチャイをごちそうになった。彼らも出勤なので、一緒にバスに。市内まで300Rls。
ホテルにチェックイン30000Rls。

テヘランは大都会。トルコに抜けるための、マクー行きのバスチケットを購入すべく、バス会社を探すべく地図を頼りに行く。が、そこにはない。さて、困った。と困った顔をしてものの30秒もたたないうちに、親切なイラン人が助けに現れてくれた。英語使い。説明すると、バス会社のオフィスまで連れて行ってくれて、バスチケットの購入も手伝ってくれて、そのあと、バスターミナルまでの行き方とか乗り方をレクチャーしてくれた。ありがとう!マクーまでのバスチケットは26400Rls。
さあ、今日は宝石博物館に行く。こちらはイラン銀行の本店の地下金庫がそのまま宝石博物館になっているというもの。持ち物はすべて預け、ボディーチェックを受ける。扉も厳重。入場料は10000Rls x2。カメラは当然持ち込めない。
いやあすごい、ペルシャの王家が世界中から貢がせた財宝がどかっと飾ってある。ダイヤモンドが砂利のように敷き詰められている。いつ誰からもらったとか札がついていて、日本からの貢ぎ物もあったけど、ちょっと見劣りした。
ついでにガラス博物館も見学。10000Rls x2。
夕食は、有名な日本食料理店の瀬里奈へいく。キャビア寿司が安いとか、すきやきの追加の肉が安いとか、ガイドブックに書いてあるし、その噂はたくさん聞いていた。タクシーで10000Rls。
さて、キャビア寿司は30,500Rls、すき焼きは29,950Rls x2、追加肉は20,000Rlsということで、その噂、情報は昔の話だったようで、二人で200,000Rls食べた。高級な割に満足度は低い。キャビア寿司は美味しかったけど、すき焼きは固い肉とキャベツとパセリとマッシュルームと、なんか変な感じ。
我々のほかにも日本人バックパッカーが3人ほどいて、やはり値段に困っている様子。帰りは、5人で仲良くタクシーをシェアして帰ってきた(2人分で2000Rls)。
12月7日 トルコ国境へ
いよいよイラン脱出に向けて国境へ移動。サヴァリでバスターミナルまで5000Rls、バスターミナルで昼食をとる、16000Rls。さて、バスターミナルでバスを探して歩いていたら、なんと、昨日チケットを買うのを手伝ってくれらイラン人が、「ちゃんと乗れるか心配だったから」と、バスターミナルまで来てくれて、我々を見つけてくれて、見送ってくれた。
すごく親切。ありがとう!
車内用のおやつなどを2750Rlsで購入。
12月8日 ドウバヤジット
朝、バスはマクーに到着。そこからタクシーでバザルガンへ、ちょっと料金で揉めたけど2000Rls払った。チャイを飲んでひと心地つき、いざトルコへ。出入国は例によって時間がかかる。

国境で行列を作るトラックたちと、右後ろの山は、アララット山。
トルコの入国の係員が、姫に「もうスカーフは取っていいよ、自由の国だ」と言っていた。しかし急にとるのもなんだか気恥ずかしいというものらしい。
★両替 150,000Rls→6,000,000TL(21USD相当)
国境からバスでドウバヤジットへ、1,000,000TL。町で、とりあえず、昼食をいただく1,400,000TL。
★両替 200USD→57,370,000TL (1USD=120.1JPY、1000TL=0.42JPY)
明日のカイセリまでのバスチケットを12,000,000TLで購入。絵葉書2枚50,000TL、AirMailは150,000TL x2 = 300,000TL
Beerとジュースで450,000TL、チャイが250,000TL。夕食はケバブ、チキン、スープ、サラダで1,550,000TL。クッキーを200,000TLで購入。
宿代は1,500,000TLくらい。
12月9日 ギョレメ
朝は、ピザを250Kでいただく。トルコリラは桁が多いので1,000TL=1Kとした。それなら、1K=0.42円。
バスは朝9時にドウバヤジットを出発。16時半ころの休憩で昼夜兼用の食事にした。チキンスープと野菜のトマト煮込みで、2250K。
しかし、なかなかカイセリに着かない。バスに追加運賃を2000支払い、カイセリの先のネヴェシェヒールまで乗っていくことにする。もう真っ暗。
さて、ネヴェシェヒールのバス停は町からずいぶん離れたところで、店も家もないところ。真っ暗で、冷たい雨が降っている。こんなところに降ろされたら死ぬでしょ、と思っていたら、このバスに乗りに来た人を運んできたタクシーがいて、そのタクシーを必死に捕まえた。ギョレメ(カッパドキアの中心の町)まで行ってもらう。ついでに、まだチェックインできる適当なホテルを紹介して、とお願いした。もちろん、言い値だ。
タクシーはネヴェシェヒール→ギョレメを2000Kで、BlueMoonホテルまで運んでくれた。
12月10日 ギョレメ
朝起きたら、なんと雪が降っている。

緊急避難的に泊ったBlue Moonをチェックアウトして、カッパドキアならではの岩でできた洞窟のホテルへ。Special Pensionへ宿を移した(1泊3000K)。

ホテル移動後、スルタンレストランで、マッシュルームオムレツ、肉の玉子巻き、肉と野菜のホイル包み焼など、豪華な昼食(2500K)を食べていたら、韓国人のリーさんに声をかけられ、一緒に明日のツアーに乗らないか?と誘われたので行くことにする。ツアー代は5000K x 2 = 10000K。
奇景とはまさにこのことだろう。
夕食はワインを1000Kでいただき、トータル2200K。買い物はバター、水=440K、パン、チョコペーストで315Kなど。
12月11日 ギョレメ
今日は1日のカッパドキアツアーに参加。9時に12人くらいの参加者がミニバスに乗って出発。ツアーなので、移動は楽ちんだけど、ゆっくり自分のペースで見て回ることはできない。でも、まあ効率的に回ることはできた。

カッパドキアの地下都市とか、あと、説明があったのが助かる感じ。昼食は久しぶりに魚料理が食べられたのはGood。

夕食はSOSで2100K。寒いせいか食欲はある。パン屋は結構早い時間に売り切れるので、今日は買えなかった。
12月12日 ギョレメ
今日は自力で歩き回る。ギョレメ地区の入場料は1200K x2=2400K。さすが有名観光地なので、大きなバスできた日本人の団体様とも接触。

昼食はピザを1350K。
★両替 100USD→30,750,000TL
明日はパムッカレに移動しよう。バスを2人で8000Kでチケットを買う。
夕食は1900K。買い物はトイレットペーパー575、チョコ200、ノート50で825K。
12月13日 ギョレメ
朝、9時にチェックアウト。朝食を600Kで食べる。
キノコの岩を見に行くドルムシュを待っていたら、なんと、ヤスさん、クニさんのカップルと再会(ギルギット以来)。昨日、今日の19時発のバスのチケットを買っていたのだけど、せっかく再会なので1日ずらすことに。 バスのチケット売り場に行って、日付変更を交渉。ダメだといわれるんだけど、旧友に再会して、、とか情に訴えて、半額の4000Kで日付変更してもらう。

キノコ岩へのバスの往復は300K+300K。

早速、彼らの泊っているパノラミックペンションへ行き、15時から祝杯を挙げた。他のドミにいる日本人も集まってきて久しぶりの宴会。10人くらいで、AM1時くらいまで話し込んだ。楽しかった。やっぱ、これがいいんだよね。ヤスさん、クニさん、ありがとう。
サラミ750K、たばこ120K、パン、トマト、キュウリなど250K。
12月14日 パムッカレへ
パムッカレへのバスは夜なので、それまで観光。パノラミックペンションをチェックアウト3000K。朝食を1400Kで食べる。
★両替 100USD→30,010K
クニさんおすすめのウチヒサールを見に行く。

バスで200K。ここは、いい状態で残っている洞窟もあり、今も人が住んでいる洞窟もある。お城は壊れているけど、見に来てよかった。


オレンジジュース250、アップルティー400x4、チョコ200など。
夕食は、ヤスクニカップルと、あと一人とSOSに食べに行き、2150K。3人はバスで出発するのを見送ってくれた。ありがとう。
12月15日 パムッカレ
バスは予定通り、5時にオトカツレに到着。そこからパムッカレはミニバスに乗り換えて到着。朝までSunRiseペンションで休憩していいと言われ、結局そこに泊まることにしてチェックイン、3000K。
昼食は1650K、絵葉書100K。

石灰棚には無料の裏口ルートを教えてもらい、登っていくのだけど、事前にいろんな人から聞いていたとおり、今は水がなく、ViewPointも工事中で、棚はすごいけど、なんだかがっかり。冬はオフシーズンで、水をぬいて造成工事しているっぽい。天気もどんより曇っているので、きれいに見えるわけがない。
夕食は4200K。他に買い物で、750K(スープ100×2、カップケーキ75、きゅうり、ジュース、チョコペーストなど)。
明日のセルチュク行きのバスを手配(2000K)
12月16日 セルチュク
パムッカレはがっかりだったので、1泊でエフェソスに行くことにする。13時のバスの予定が、なぜか12時半に変更されて、セルチュクには15時半に到着。
ミニバスでパムッカレ→デニズリは150K x2
珍しく客引きの少年がいたので、ヒーターはないけど、3階にオープンエアのカフェテラスがあり、無料のキッチンがあるというホテルに投宿した。
少し早い夕食をとりに街に出ると、パムッカレよりは気候はあたたかく、にぎやかな雰囲気。ロカンタで白い豆のトマトスープ、キョフテ、ジャガイモの煮物、羊の内臓スープをいただいた。1100K。内臓スープはにおいがきつく、二人ともギブアップ。
明日の弁当用に、買い物はワイン400、チョコ200、たばこ120、チーズ250gで400、パン2本100、ポテチとハニー100。
お部屋でワインを飲んでくつろいだ。
12月17日 セルチュク
今日は期待のエフェソス観光。ホテルのオーナーに車で送ってもらった。

石の遺跡。ローマの遺跡。ヨーロッパの遺跡だよ、これは!こうなってくると、もうアジア横断も終わりなんだと感じてくる。ヨーロッパの入口にはいったんだな。

ギリシャ文字の彫刻やキリスト今日の彫像など。

ゆっくり、ぶらぶら歩いた。図書館の遺跡は圧巻だった。大円形劇場で、お弁当でランチを食べる。

その後、山ちゃん(通称エロ空)さんに出会い、彼の出発のバスの時間までホテルでおしゃべりし、夕食を共にした。
エフェソス入場料1000×2、ガイドブック600、飲み物各種350。他、買い物はラスク、チョコ、チョコクリーム、ドリトスなど815、AirMailが400。
夕食は2300(ワイン1000、チキン700、ミートボール600)
★両替 100USD
12月18日 イスタンブールへ
今朝はいい天気だったので、海を見にいくことにした。エーゲ海である。バスで200K x2 = 400K。

冬なので、イメージがだいぶ違うけど、まあまあ青い空と青い海。牛と牛飼いのおじいさんが歩いていた。サンドイッチ150Kを食べて、街に戻るのだが、帰りのバスはなく、トボトボ歩いていると、親切なトルコ人(ただし絨毯屋)が車で通りがかり、乗せてくれた。ありがとう!
ホテルをチェックアウト(2泊分6000K)、イスタンブールまでのバス(2人分7000K)。エアメールが200K ×2。
バスの時間まで暇だったので、チャイとクッキーで時間つぶしをしていたら、リーさん(ギョレメで出会った)と再会。夜は昨日、山ちゃんといったレストランに行き、ステーキ900、Fishケバブ1000、スープ300、チャイ300、など豪華にいただく(トータル2500K)。

レストランでテレビをみていたら、なんやら戦争の映像が流れている。1991年の湾岸戦争の時の昔の映像かとおもっていた。
バスターミナルのオフィスで聞いたら、「今、戦争が始まった」とのこと。アメリカがイラクを空爆しているらしい。みな、険しい顔で真剣にテレビの画面に見入っている。ひえーーっ。
12月19日 イスタンブール
バスは朝6時40分にイスタンブールのハレムに到着。そして7時30のフェリーに乗り、ボスポラス海峡を渡ってヨーロッパへ。
アジア横断が完了した。上海上陸から89日目のことである。

フェリーの上からは、いくつものモスクが見え、かもめがあたり一面に飛んでいて、なかなかすごい景色だった。
Moon Light Pensionは案外簡単に見つかり、チェックイン。6泊分を前払いで100USD。部屋は暖かくてよいけど、窓がないのがイマイチ。
その後、旅行会社へ行き、バンコク行きの航空券を手配した。(361USD + TAX15USD + カードチャージ1.5で376USD ×2人分 = 236,186KTL)。バーレーン経由のガルフ航空。
25DEC IST 1600 ✈ BAG GH044
25DEC BAH 2300 ✈ BKK GH150
イラク上空は大丈夫なんだろうか?旅行会社の人は迂回するから問題ないって軽くいっていたけど。
イスタンブール出発は25日と決定した。
昼食は、ケバブ&ジャガイモスープ、マトン&ナス、バターライスなどで、3000K。いっぱい食べた。買い物は洗濯石鹸350、ビール225。
夕食はお昼にいっぱい食べたので、軽く、屋台のプレスサンド(チーズ、ホットドッグ)で150 ×2 = 300K。みかん1Kgで300K。
12月20日 イスタンブール
ゆっくり10時に起床して、11時から観光開始。しかし、小雨でお天気が悪いので、観光はやめてガラタ橋にサバサンドを求めて行った。橋ではたくさんの釣り人がいたが、サバサンド屋はなかった。

代わりに、チキンケバブのサンドイッチをいただいた。パンがフランスパンで美味しい。やっぱりヨーロッパの味がする。
その後、グランバザールを見に行ったが、あまりの広さに圧倒される。入ったらなかなか出ることができない。
日本に電話をする。まだイラクの戦争は続いているらしい。
買い食い、チキンサンド150×2、チーズトースト150、ライスプリン250×2。
夕食はキョフテ専門店へいったところ、羊じゃなくて、牛だったので、すごくうれしかった、1950K。Beer、水、クッキー、たばこ、など、560K。
Moon Lightには、テヘランの瀬里奈で会った人たちもいることがわかった。
12月21日 イスタンブール
今日は快晴だったので、張り切って観光へ、昼食をマクドナルドで食べて、ブルーモスクへ行ったところ、お祈りの時間で入れず、トプカプ宮殿に行く。

トプカプ宮殿は建物はそれほどでもないが、中はテヘランの宝石博物館に次ぐ財宝の数々が展示されていて、圧巻だった。

その後、ガラタ橋へ行き、晴れたイスタンブールの写真を撮りながらお散歩。
夕食は、ガラタ橋のそばのシーフードのあるレストランでマスのムニエルをいただく。なかなか良い。
マクドナルド1725K、トプカプ宮殿700K x2、夕食3000K、買い物はチョコ200、ビール125、ライスプリン250×2。トラム120×2に乗って宿に戻る。
★両替 100USD
12月22日 イスタンブール
あいにくの雨。昼食は久しぶりの中華をトライ、味はイマイチだったけどお腹はいっぱいになった、2000K。

グランバザールへお買い物、高価なおみやげ物は、日本円で買える、姫の皮のコートを20,000円で購入。もう、折り返しなので、いろいろお土産も物色。
夕食は雨と寒さのため、宿近くのソフラレストランへ。チキンケバブ750、焼きナス600、サラダ400、水100など、トータル2000。美味しい。
お気に入りのライスプリンを250、明日の朝食用のパン、チーズ、卵を540K、部屋飲み用のワインを1000Kで購入。
12月23日 イスタンブール
今日も雨。
朝昼兼用で部屋で食べる。ゆで卵はうまくできた。昨日買ったパンとチーズもいける。

さて、雨だけど出発。アヤソフィアに行く。サンピエトロ大聖堂ができるまで世界一の大きさの聖堂だっただけあり、とても立派。

モザイク画も残っているものは綺麗だった。キリスト教とイスラム教が混ざっていて面白いけど、暗くて写真は難しい。(アヤソフィア入場料 750×2)。
水曜日はホテルの横の道に市が立つらしく、野菜や果物の他にもおもちゃやチーズやいろいろ売っている。みかんときゅうりとナスを購入した。きゅうりとナスは浅漬けに。(きゅうり2本ナス1本250、みかん1kg200)。
夕食は昨日もいったソフラへ。Eggplant and garlic kebabuは、焼きナスにヨーグルトがあえてあり、その上にケバブが乗っていて、マイルドな味。スパイシーなケバブもやわらかくて、羊っぽくなくて美味しい。スープもトマト系でたっぷりありGood(2000K)。
買い食いはクッキー100、チョコ280、ビール220。
12月24日 イスタンブール
トルコ最終日なのに今までで最悪の大雨で残念。冷たい風が吹いている。ところが、我々はまだブルーモスクを見ていない。仕方ないので、悪天候の中、出発。
明日の空港行きのバスチケットを買っておく。3000K。

地下宮殿はいい雰囲気。柱がずらっと並び、水滴でゆれる水面がゆらゆら光っていて美しい。(地下宮殿入場料400K x2)。

その後、ブルーモスクへ。建物はミナレットが6本あり、荘厳という言葉がふさわしい。一方、イランで派手なモスクをたくさん見ていたので、やや地味に感じられる。モスクにしては珍しい?ステンドグラスはきれいだった。(ブルーモスクのお布施200K)。

あとは、太い柱や、吊り下げられた電球などが特徴的。
観光を終えて、トラム(120Kx2)でグランバザールへ。寒すぎて、歩いていく気分にはなれず。グランバザールでまず昼食、ドネルケバブなど、2100K。ソフラに比べたら高くて、味も残念。
最後のおみやげ物のお買い物。狙っていた大理石のチェスボードとか、目玉のお守りとか。いろいろ。
一旦、宿にもどって休憩して、クリスマスディナーへ。いくつかのレストランを覗いて、暖炉のある雰囲気のいいところへ。しっかりコース料理をいただいた。前菜はアーティチョーク、スタッフドナスのチーズ焼き(1650K ×2)、メインは、ナスとチーズの重ね焼きのベジメニュー(2300K)、チキンロールで野菜やライスが中に入っている(2600K)、さすが盛り付けもキレイで凝った味ですばらしい。デザートはトルコ伝統の細い生地をパリパリに揚げてはちみつにつけたもので、イラン・トルコ共通のピスタチオ入りの甘いケーキ(1250K)。ビール650K、フレッシュオレンジジュース850K、チップ込みでトータル12,000K。
デザートだけは、近所のライスプリンの勝ち。
12月25日 飛行機でバンコクへ
いよいよ、アジア横断の旅はおしまい。これまでの3か月分と同じくらいの距離を戻る。感無量とも言えるが、タイが楽しみ。
11時のバスで空港へ行く。
★両替 20USD
エアメール200K ×4、昼食はサンドイッチで2925K(空港価格!)。残ったトルコリラで、エルマチャイ500K ×4、チョコ400、Polo 150、ペッツ50を購入、トルコリラを使い果たす。
空港は思ったより小さくて、おみやげ物屋などもあまりない。ターミナルはサウジアラビアAirに乗る巡礼の団体であふれていた。
途中でトランジットしたバーレーンは、とても都会できらびやかだった。
雑感
イランを横断した13日間の費用は、クエッタで両替した300USDからドウバヤジットで両替した21USD相当を引いた279USD。日本円で34,000円くらい。1USD=122円くらいで変動している。
トルコでの18日間は、741USD。日本円で約87,000円。やはり圧倒的にトルコは物価が高かった。我々はとりあえずゴールインしたので、あまり価格を気にせず比較的豪遊したが、まだ旅が続く人は大変だろう。
このほかにバンコクまでの飛行機が752USD=約89,000円。
トルコのインフレは体験で感じるほどすごく、両替するたびに受け取るトルコリラが増えていく。お店の値札も毎日書き換わる。急激なインフレというのは恐ろしくて、こまめに両替するが吉。トルコリラの紙幣はババ抜きのババ状態に近づいており、商売の人はこまめにドルに換えているようだ。
旅をするなら夏がいい。冬は暗いし天気も悪くて、観光地もいまひとつやる気がない。それから、3ヶ月はちょっと忙しかった。インドから2回目のパキ横断のあたりは体調を崩してしまい、あまり充実しなかった。
次は、タイ編に続く。
まだ日本に帰る気持ちに切り替えらないので寄り道。