久しぶりに海外旅行の計画が立った。目的地は、太平洋の真ん中、日付変更線のすこし 東側にあるサモアという国。サモアへは、フィジー経由、ニュージーランド経由などがあるが、 今回は特別な旅行であり、ビーチリゾートがテーマなので、ハワイ経由とする。
なんでサモアかっていうと、南の島で平和で、日本人がいなくて、その割に日本で知名度があって。 という理由。往路のハワイでの1泊もなかなか楽しめた。
目次
旅程
1998年 | 日程 | 宿泊地 |
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05APR | NRT 2125─(UA826)→HNL 0920 ホノルル観光 | ホノルル泊 |
06APR | ホノルル観光 HNL 1740─(HA465)→PPG 2200 | パゴパゴ泊 |
07APR | PPG 1455─(PH249)→FGI 1535 Samoan Village Resorts | サモア泊 |
08APR | 中央市場観光、ポリネシアショー | サモア泊 |
09APR | リゾート | サモア泊 |
10APR | マノノ島観光 | サモア泊 |
11APR | ウポル島観光(パパセーアの滑り台、ピウラ洞窟プール、 パロロディープ、ティアビの滝 | サモア泊 |
12APR | イースター参加、ビーチにピクニック | サモア泊 |
13APR | FGI 1700─(PH260)→PPG 1740 PPG 2335─(HA466)→HNL 0544+1 | 機中泊 |
14APR | HNL 0850─(UA827)→NRT 1200+1 | 機中泊 |
15APR | 成田帰国 |
編集中
いろいろ旅行をしていると、今更ハワイなんてと気恥ずかしい気分もあるが、何といってもハワイ。 旅慣れた人も、海外旅行が始めての人も無条件で楽しめる。ショッピングもスポーツも、夜遊びだって 何でもあるし、手の届くところに用意されている。サモアからの帰りにもホノルルを少しだけ経由 したが、ホノルルまでくればもう日本に帰ってきたも同然という感じでリラックスできるのである。
写真はいわずと知れたワイキキビーチ。後ろに見えるのがダイアモンドヘッド。 スケジュール変更で西サモアに直行できず、いったんアメリカンサモアに飛んだ。 ホノルルのパゴパゴ行き登場口には、出稼ぎ帰りのサモア人でいっぱい。みんな、2人分 くらいの大きさのある人たちばかりで、我々のようなスモールサイズの人間は 白人も含めても数人。これはもしや、相当やばい国にいくのでは、と内心ちょっと不安になった。
案の定、大きな人たちはエコノミークラスの座席に収まりきるわけがなく、一人に2座席ずつ 割り当てられていた。そして片足を通路に出す。みんな巨体で、さすが小錦の 故郷だなぁと感心するばかり。でも最初はなんだか怖くて、慣れるのに時間がかかった。
パゴパゴでは国内線の到着とは思えない厳重ぶり。荷物は開けられるし、入国審査はたいへんだし。 到着は10時過なのに、空港の周りは週2便の出迎えで熱気むんむん。タクシーの運転手のお任せ で Rain Maker Hotel という、たぶんパゴパゴで一番のホテルに泊まった。この島は観光するような ものは何もなく、一応アメリカの一部なのだが、忘れ去られている島のような感じがする。
写真は、ホテルのビーチサイドから見たパゴパゴ湾。遠洋漁船の中継基地になっているらしい。 ツナ缶の加工工場があり、主要な産業になっている。正面の山が Rain Maker 山。 通貨は米ドルが使えるけど、物価はアメリカより少し安い。
この旅行の行き先を西サモアにしてから西サモアでの滞在ホテルを探していた。 Internetを駆使して、西サモアの主立ったリゾートホテルは数軒しかなく、うち2つは アピアの街中にあり、もう2つは島の南側のビーチ沿いにあり、我々が選んだのは島の 西の端のビーチリゾート。ファレというサモアの伝統的な建築様式によるコテージで、 リビングと寝室、キッチン、バスルームとスイートの体裁を保っている。海に面した バルコニーがあり、またハネムーンスイートという我々の泊まったコテージには プライベートプール(ジャグジーというべきか)までついている。
残念ながらビーチ自体は大昔マングローブの森だったというだけあって、一見 きれいなビーチなのだが、一歩足を踏み入れるとずぶずぶと足が沈んでいく干潟状態。 そのかわり、リゾート内にきれいなプールがあり、24時間泳ぐことができる。 プールサイドにはレストランがあり、陽気なサモア人の女性が朝、昼、夜を作ってくれる。 ただし、メニューはすべて西洋料理。作っている女性も、「まったくパランギ(白人のこと) の食事なんて」と馬鹿にしているので、味は押して知るべし。作っている本人が不味いと 思っているのだから美味しいわけがない。本当は材料を仕入れてきて自炊するのが一番 だと思うが、我々は結局まったく自炊をしなかった。材料を入手する術をまったく知らなかったのだ。
よく観察していると、どうやらここは西サモアで働いている欧米人や、リッチなサモア人が週末 バカンスにくるのに最適らしい。コテージ脇まで車でつけられるし、キッチンはちゃんとしているし。 ただし、ここのオーナーのボブは大変世話好きの老人で、我々は大変気に入られいろいろ便宜を図って もらった。彼のキャラクターでもっている民宿のようなリゾートホテルだ。経営とサービスファシリティー としては、ココナッツビーチリゾートのほうが洗練されている。
アピアの市場。このゴロンとしているのが「タロイモ」。味はざくざくした里芋の巨大なもの。 市場では、さまざまなイモ類、バナナ、パンの実、魚、ナマコなどなど。東南アジアの市場とは ずいぶん品種が違う。肉類は乏しく、鶏肉、牛肉を始め穀物類、調味料などはほとんど輸入に頼っている そのため、食料品の物価は国のイメージからはだいぶ高い。ハワイと同じくらいか、あるいはそれ以上 高く感じる
ビールはサモア国産のバイリマというビールがあり、これは美味しい。2WS$で約100円と納得のいく値段。
マノノ島はホテルのビーチの沖に浮かぶ小さな島。一周2時間かけてゆっくり歩いた。車はないため 道はすべて小道である。島の裏側はほとんどジャングルで、バナナの木やタロイモの林の中を歩いたりする。
時間があれば、マノノ島で一泊ゆっくりしたかったのだが、忙しく観光して回ったので、日帰りだった。マノノ島にはいくつかの村が周囲に点在する。どの村も小さく、一族という感じである。ガイドブック等には 村ごとに入村料のようなものを取られると書いてあったがそのようなことはまったくなく、のんびりした時間が ながれている。
途中の村で、酋長さん?とも思える大きな立派な人と出会い写真を撮らせてもらった。この人の家の前には 立派な競争用のカヌーが飾ってあった。きっと偉い人なのだろう。
渓流の自然の滝を滑り降りる。滝は何段にもなっており、滝壷に落ちるのだがなかなかスリルがある。 滑るところは本物の岩なので決して滑らかではなく、ゴツゴツしているので勢いをつけておりないと少々 痛いことになる。小一時間は遊んでしまった。
この日は一日タクシーをチャーターして島の中の観光ポイントを回ってもらうことにした。1日チャーターで 200WS$、約1万円。多分、少々高いのだろう。二人で割れば許容できるか。高級リゾート ホテル(高級民宿?)に泊まっているのだからケチケチしてはいけない。
アピアより東に20kmほどいったところ。学校の敷地の裏手に洞窟プールがある。海に面したこの小さな池 は驚く事に淡水である。奥は洞窟になっておりさらに別の洞窟プールにとつながっている。奥の洞窟は真っ暗で 光の届かないところまではちょっと入れない。湧き水なのだろうか、透明度は非常に高く水中でも広く見渡せ たくさんの魚が泳いでいる。
我々が泳いでいると、地元の子供たちや大人たちが現れ、お風呂タイムとなってしまった。シャンプーしたり 体を洗ったり、洗濯までしている。ただ水は常に海に向かってあふれ出しているのでプールの中の水は濁らない。
アピア港のすぐ近くで透明度は期待できないと思っていたが、今回訪れた海の中では一番きれい。 透明度も20m以上はあるだろう。ビーチから20分くらい沖に向かって歩く。水深はずっと膝程度。 そこに「Palolo Deep」と書いてある看板が立っており、そこに深さ30mの穴があいている。 場所自体はリーフの内側なので波もなく、透明度も外海よりは悪いのだろうが、スノーケリングには 最適である。珊瑚もカラフルで活き活きしており、少々刺された。魚影も濃く、カラフルな熱帯の 魚たちが「うじゃうじゃ」いる。
ここで、我々はサモアで始めて他の日本人カップルに出会った。観光ではないらしい。
アピアから島の南側に抜ける、横断道路がある。峠は標高700m余りにもなり霧のかかる ジャングル地帯である。峠を越えたところから見えるのが落差90mのサモア最大の滝である。
我々は島の南側にあるココナッツビーチリゾートへ昼食をとるためにこの道を通った。 ココナッツビーチリゾートでの昼食は美味しかった。ここではやはりオーナーの白人の老人が 仕切っているのだが、我々のホテルのオーナーとはだいぶ違いやり手のようだ。客もたくさんいるし サービスもきちっとしている。我々のホテルのサービスは大変フレンドリーで決して悪いわけではないが、 比較すると、手腕とやる気の違いを感じざるを得ない。しかし、ココナッツリゾートは洗練されているぶん、 物足りなさを感じる。なにせ、我々のホテルでは6泊の長期滞在者の我々はでかい顔ができるのだ。 せっかく田舎の国なのだから田舎臭くてもいいか。もうすこし飯が美味ければなぁ。
実は我々はまったく知らなかったのだが、我々がサモアを訪れている期間、サモアではイースター だったらしい。そのため、後半の日々は商店は閉まり、前半に忙しくショッピングをせざるを得なかった。
サモアには小さな村が何千とある。その村はそれぞれみな一族で構成されているのだが、一つの村に 教会が軽く3つや4つあるのだ。ちゃんとキリスト教が布教され根づいているのだなぁと感心するが、 カソリック、プロテスタントなどなど、それぞれのキリスト教の宗派ごとに教会があり、同じ村に たくさんの教会があるという図式はおもしろい。
イースターは大変熱心で、この日のために前日まで夜遅くまで歌の練習の歌声が聞こえてきた。 写真の教会はカソリックの教会でイースター当日、きれいな合唱を聞く事ができた。別の教会では ロック調のノリノリのイースターをやっていた。一族の中で同じキリスト教徒で、宗派がちがって 行く教会が違うって?うーん。キリスト教おそるべし。
サモアのビーチといえばパラダイスビーチが有名だが、ここはそのすぐとなりの名もないビーチ。 遠浅の入り江になっていて、20分ほど泳ぐとリーフの上に出る事ができる。リーフの外側では 波が高く崩れていて泳ぐ事はできそうにない。リーフ上では小さなサメが水面を切って泳いでいた。
この日の昼飯はホテルの料理を作ってくれる女性にサモア料理のお弁当を作ってもらった。 ボールいっぱいのジャガイモ、ボールいっぱいのタロイモ、ボールいっぱいの中華風春雨さらだ、 ロブスター一匹、焼いた魚2匹。とても二人で食べきれる量ではない。結局、この日の夜、翌日の朝と 3食分食べてもまだ余った。
これがハネムーンスイートファレで、建物自体は他のファレと一緒で全部スイート。 岬の先端に立っていてロケーション的には最高の場所。丸い池のようになっているのが プライベートプール(ジャグジー)で海に沈む夕日を見ながらのんびりつかっている こともできる。到着日にはシャンパンのボトルを1本プレゼント。
1. 航空券など
航空券:アクロスで予約発券、
成田-ホノルルが64,000円。
ホノルル-パゴパゴはYRP7(US$699)、
パゴパゴ-サモアがYE30(US$90) で107,000円。
他TAX5,000円(各1名分)、
ホテル:ホノルルが、シェラトン・モアナ・サーフライダーのデラックスオーシャンビュー。 US$490をUAのホテル半額券をつかい、US$245(1泊1部屋)。
サモアのホテルは、Samoan Village Resorts に直接FAXで予約。 ハネムーンスイートが6泊シャンパンつきでUS$825。