2001 福建省・客家円楼

 中国は福建省に客家という人々が住んでいる。客家の人々は、ここを起点にして 台湾をはじめ世界中に進出しており、また多くの優れた政治家などを輩出してい る人々である。この客家の家が福建省に多くあるわけだが、これが円楼と呼ばれる 円形の巨大集合住宅であり、一族郎党が共同生活を送る要塞のような家なのである。

 日本ではTV番組の「ウルルン滞在記」などでも紹介されたこともあるが、 知る人ぞ知る旅のデスティネーションであった。幸い、LonelyPlanetのChinaにも 詳細な紹介はなく、「なぜか日本人の旅行者が磁石に吸い寄せられるように円楼を 眺めている。彼らは我々の知らない何かを知っているのかもしれない」(1994年版)。 とそっけない記述があるだけで、行き方も、円楼のことも触れていない。

 ところが、2000年11月にその名もずばり 「客家円楼」 というガイドブックが旅行人から出版されてしまったのだ。 これからこのガイドブックを握り締めた日本人パッカーが押し寄せるかもしれない。 旅行候補地リストの中から急遽優先順位を引き上げて見に行くことにした。

 ちなみにこのガイドブック、平均的な旅行者がこのガイドブックだけを頼りに 客家円楼を個人で見に行くというのはやや難しいことと思う。(その意味ではほっとしたのだが、むしろ中国国内の旅行ブームで中国人団体観光客がバスで大挙して 押し寄せてきていた。)まあ、場所ははっきりとわかったし、何がどこにあって どれを見るべきかがわかればこっちのもの。円楼に宿泊できることもわかったので 金と時間さえあれば心配はない。

旅程

2001年日程宿泊地
26APR
NRT 1000─(NH909)→HKG 1335 着後、中国入国
夜行バス:深セン→廈門
車中泊
27APRバス:廈門→龍岩→湖坑 バイク:湖坑→洪坑村振成楼泊
28APRバイクチャーター:南中村、古竹郷を観光振成楼泊
29APRバイク:洪坑村→高頭郷承啓楼泊
30APRバイクチャーター:陳東村のお祭り観光承啓楼泊
01MAYバス:高頭郷→章州→廈門
夜行バス:廈門→広州
車中泊
02MAY広東料理を堪能広州泊
03MAY午前:広州動物園観光 昼:飲茶 夜:広東料理広州泊
04MAY直通列車:広州→香港香港泊
05MAY昼:飲茶 夜:女人街観光、火鍋香港泊
06MAY昼:飲茶 夜:高級ホテルのディナービュッフェ香港泊
07MAYHKG 1510―(NH910)→NRT 2015