1998 アジア横断~1.中国~

 この旅行はサラリーマンではなく、転職の合間にせっかくだから一度はやってみたかった長期旅行をしてみようというもの。この年の3月に、旅行人から「旅行人ノートアジア横断」というガイドブックが出たところ。バックパッカーのゴールデンルートを踏破する。

 ざっと3か月で、陸路でイスタンブールまで行こう。この旅行は、当時のパートナーだった織姫(仮名)との二人旅。彼女が主に記していた旅日記から編集した(記事中の旅人のお名前は呼称か仮名になっております)。青文字部分は僕の記述。

 7月17日に東京を出発して、大阪からフェリー「蘇州号」で上海へ、ひたすらシルクロードを西に向け移動。カシュガルから郡主ラーブ峠を超えてパキスタに入るまでの31日間。

9月17日 名古屋まで

9月18日 大阪港を出港

 展望風呂、Good!明るいうちに入ろう。緑の水だった。でも気持ちいい。今日は台風で船が動かないそうだ。まだ大阪が見える。

 船内はBeerが150円、免税で買える。船内のレストランで夕食、それほど高くはない1540円。

9月19日 瀬戸内海

 早朝、ありさんに起こされて、朝焼けを見た。いつの間にか船も動いていてきれいだった。大きい橋の下を船でくぐりぬけたのはめったにない経験だ。

 朝食は、パン、ゆで卵、サラダ、スープ、コーヒーで無料。

 昼食は、野菜ラーメンやチャーハンをいただいた。1,210円。

 18時頃、関門海峡を通過した。

 夕食は、小籠包、ごはん、ザーサイスープ、牛肉の鉄板焼きで1,760円。

 毎日ごはんが美味しくて幸せ。また食べすぎ。外海に出てきて、だんだん揺れてきました。

9月20日 東シナ海

 8時に朝食。高菜饅頭、小籠包、カスタード饅頭、ハム、おかゆ、黄桃、ザーサイ。

 今日からは、日数が延長のため、レストランの食事が無料です。12時に昼食、揚げた豆腐とキャベツ等の炒め物、冬瓜スープ、ごはん。デザートが食べたい。

 18時、夕食、無料。黒白タケノコ炒め、スープ、Beer。Beerは150円。

 夜食用のどんべいX2、200円x2=400円。マリービスケット250円、ジャスミンティー300円。

 また食べた。

9月21日 上海

 朝、起きたら上海に着いていた。ビルの上のほうは霧で曇っていて見えない。

 ★両替:20000円→1221.8元。

9月22日 上海

 缶を集めるおばさんが、ありさんが飲み終わるのをじーっと熱い視線で待っていた。テレビ塔の前の記念撮影のおじさんのシャッターを押してあげたら、おじさんたちはニコニコとしていた。蘇州号で一緒だった親子などに会って、ご挨拶。

 moon pieの専門店が、見つからない・・・見つかった。

 夕食は南京東路の天天旺文火鍋城で火鍋。おいしいけど難しい。75元+10元(茶)。

★両替:10000円→610.8元

 買い食い。芝麻球1元。←アツアツでおいしい。日本のより大きい。

 今日は一日中歩きっぱなしで疲れたけど、エンペラーのお家の家具や廊下、庭が面白かったし、買い食いもいっぱいしたし、夕食の火鍋も、めっちゃくちゃ美味しくって満足満足でした。店長さん、ありがとう。夜景も一段と派手でキレイです。何かあったかな?

 水上茶室10元x2 = 20元。緑茶とポットが出てきて飲み放題。まわりはおじさんおばさんのラブラブカップル。

 ホテルのバーで、Beer10元x2=20元。ありさんが、シャワールームの前で待っていて、一緒に風呂上がりの一杯をしに行きました。ありさんの部屋はうるさい日本人学生のたまり場でお部屋でくつろげないのでかわいそうです。

 織姫の部屋は、5人部屋で、場所は不便だけど茨城の学生の子や、名古屋に2年間いたアメリカ人や二人組のフランス人で、みんな親切で初めてのドミトリー体験はとても楽しく過ごせました。わーい。

9月23日 西安行きの列車

 昼食は車内販売の弁当15元(ごはん+おかず)。夕食は車内販売の弁当 5元(ぶっかけごはん)。 デザートに昨日の月餅を食べる。卵黄入りだった。黄身以外は美味しかった。

 西安に近づくにつれ、田んぼばかりだったのが畑に変わった。こんな広い平野は初めて見た。それが全部途切れることなく耕されているのだからやっぱり中国は人がいっぱいいるのだろう。レンガの家が多く、本で見た通りだった。もっと中を見てみたいもんだ。

9月24日 西安

 今日、兵馬俑へバスで行ったとき、タクシーのおじさんに騙されてへんな博物館に入ってしまった。一人20元も払ってしまい二人してムッとしました。本物の方はさすがという感じで、昔の中国はすごいと思いました。ああいった技術はどこにいってしまったのだろう。食べ物だけは今もvery goodで、刀削麺も見かけたし、そこらのおじちゃんや若者が手打ち麺を作るのだからすごい。

 今夜の夕食もすばらしかった。西安の名物らしいが、丸い固いパンを細かくちぎり、それをスープと春雨などで煮込んでくれる料理なのだが、ちょっと油っこいけれど、大変味わい深いスープで今までに食べたことのない感じのものだった。付け合わせの唐辛子みそや香菜にんにくの酢漬けも、とっても良かった。お値段も高級そうなところで食べたのに、13元とお手事でした。

 夜、20時にお部屋で石田ジャージ嬢と会い、火車の時間までいろいろとお話しました。彼女は仏教美術に魅かれて中国へは2回目の渡航だそうです。ほとんど汽車中泊で10日間という鬼のような予定で頑張っていました。かわいい顔をしてすごい。でも、日本人がみんなジャージで歩いていると思われるのはちょっと、、、こういう人と出会えるのも楽しみの一つです。

9月25日 西安

 昨日の夜は、あまりのうるささによく眠れず、体がだるかった。西安の城壁に登りました。南門の観光客でにぎわっているところから、和平門まで歩きました。2Kmくらいを荷物を全部かかえてトコトコと二人で歩きました。城壁の内側の方が古い町並みで、学校帰りの子供たちがキャーキャーと走っていました。始皇帝のすることはずいぶん大きいなあと、また思いました。

 今は嘉峪関に向けて列車に乗っています。途中で本物の蒸気機関車を見ました。織姫が風邪ひきなのを見かねた隣のベッドのおじさんが鼻につける薬と痛み止めをくれました。薬剤師さんのようです。おじさんは、その他にも色々と世話を焼いてくれました。ありがとう。

 今回は中国人の真似をしてカップめんを食べてみました。みんな一緒でなんか楽しいです。ありさんに買ってもらったザクロも何年かぶりに食べたのですが、種が面倒くさいけれど結構おいしかったです。汽車の窓からプッペッと吐くのが、また中国人ぽくておきに行きです。明日も一日汽車の中です。

9月26日 嘉峪関へ

 朝、目がさめたら一見砂漠のような丘陵地帯を走っていた。土壁の四角く囲われた家が建ち、羊が放牧されていた。イギリスの風景を思い出した。昨日の一枚岩の山と川の風景とは全く違う世界に見える。

 ゴビのあたりでお弁当10元(昼食)を購入。どうやらこのあたりがゴビ砂漠らしいが、私の想像する砂漠とは違い、草がちょびちょび生えていて、結構羊がいたりするのでがっかりだ。これはこれで面白いけどね。ここいらの甘粛省だけで、日本の3倍あると、外科医のおじさんが言っていた。

 西安からずっと気になっていた焼羊を食べました。炭火で焼き立てがおいしいけれど、すぐ冷めてしまいます。とーってもスパイシーで美味しくて、二人でもりもり食べました。あー幸せ。焼羊だけではちょっと物足りないので、ゴマパンを買いました。おいしそうなミカンと洋ナシのデザートも買いました。今日は久しぶりに紅茶をいれようと思います。

 嘉峪関の町は、妙に道路とアパートが整っていて、面白みに欠けます。ホテルは40元の割にきちんとしていてバスタオル、歯ブラシ、石鹸、スリッパなどのアメニティーも充実しています。お風呂もトイレもあるので、張り切ってお洗濯しました。

 ここ2日くらい、風邪ひきでとっても苦しかったけど、ようやく回復してきました。ただ、ありさんにうつしてしまったようで、ありさんがダウンしそうです。かわいそう。

9月27日 嘉峪関

 今日は楽しみにしていた万里の長城の端っこを観光しました。関所の方も面白かったけど、私は山の上まで伸びている長城が気に入りました。思ったよりは簡単に登れたけど、急な坂と階段でヘトヘトになりました。確かに、見晴らしがよく、見張りをしたりするのに便利だし、敵も攻めにくい場所だけど、作ることが非常に難しかったと思います。よくこんな遠くまで力がおよんだもんだと、またまた始皇帝に脱帽です。

 夕食は亜龍酒棲にて。空心菜のニンニク炒め4、羊肉のスパイス焼8、ザーサイと肉のスープ4、ビール3、ごはん小0.5×2で20元。

 本日のお夕食は素晴らしかったです。お店のお兄さんお姉さんもニッコリよ感じよく、内装は竹と緑でなかなかいい感じでした。そして、何といってもお料理がとても美味しくて、さらに安かったので、とっても幸せでした。ここ数日、カップラーメンなどが多く、ちょっと栄養不足だったのも補えました。織姫ばかりが、あんまりもりもり食べるので、お店の人たちがじっと見ていてちょっと恥ずかしかったです。ありさんが風邪のせいか、食欲がなくビールまで残してしまいました。明日は休養の日なので、ゆっくり治してね。

9月28日 嘉峪関

★両替 20000円→1205.34元 

 本日のお仕事は敦煌行きのバスの切符を買うことです。朝一番に銀行に行き、両替をし、その足でバス停まで行きました。保険が要るという噂もあり、難しいかもと思いきや、お姉さんがコンピューターであっというまに発券してくれました。

 そのまま市場の中を歩いていると、おいしそうなワンタン(水餃子)を食べている人がいたので、さっそくありさんと二人でチャレンジしてみました。ちょっと辛めのスープでワンタンもやわやわツルっと美味しかったので、それまで体調の悪かったありさんまでもりもり食べました。その後、よく煮込んだお肉を細切れにして丸いパンに挟んだのも(肉夾饃:ろーじゃーもー)も食べました。西安でも食べたいと思っていたので、嬉しかったです。お味は結構こってりボリューム満点でパンがちょっと香ばしいのがよく合っていて織姫はまたまた満足です。

 ぶどうも、とってもジューシーで甘すぎず、美味しかったです。リップクリームを買ったらストリベリーとかチェリーの香りのしかなかったので、お姉さんのおすすめのストロベリーにしました。ファンシーな香りがありさんのお気に入りです。

 今夜のごはんも大成功でした。亜龍の食事がこれで最後だと思うと残念です。帰りに赤い梨をデザートとして買いました。どんな味だろう。ホテルでテレビをつけると、何か舞台のようなものをやっていました。よく見たらひと月くらい前の中国の大変な洪水で活躍した軍人さんたちを讃える式典でした。その時のエピソードを劇にしたり歌にしてあったりと、わずかひと月の間でこれだけのことをしてくれるのかと感心しました。皆、ついこの間のことなので、余計心にグッとくるようで、涙なくしては見れないです。全体的にNHKホールでやったものを放送しているような感じです。

9月29日 敦煌へ

 今日はバスで移動だったので、今までの列車の移動と違いトイレも自由に行けないのでちょっと不安でしたが、20分くらいの休憩が2回くらいあり、運転手さんも親切なおじちゃんで、全員が揃うのを待ってくれていたので、本で読んでいたのとはずいぶん違うなあと思いました。

 中国人の平均的な朝食に食べられる揚げパンは、創造していたのとは違い、結構固く、カリカリとしていて、まるでかりんとうのようで美味しかったです。

 そして、今日、とうとう中国式のトイレに入りました。一つ目は嘉峪関のバス停で、縦の溝をまたぐタイプです。足の下を他人のモノがじゃーっと流されていくのです。ヒエーっ。2つ目もやはり同じタイプで王門でした。3つは安西でこれは、いわゆるぼっとん便所のしきりが小さくて戸のないタイプという感じでした。ほとんどが私一人の時に入ったのでどうということはなかったけれど、トイレの形態よりも、きれいになっているかどうかの方が重要な気がしました。

 そしていよいよ敦煌に来ましたが、ジャージ嬢は見かけていません。彼女はどこにいるのでしょう。

 嘉峪関から6、7時間の間、きっと退屈するだろうと思っていたけど、逃げ水や、小さな竜巻を見たり、地平線まで続くゴビ砂漠や山を見たりしていたら、とても楽しく移動できました。安西あたりから綿花畑をみかけるようになり、敦煌は綿花の収穫の最盛期のようです。馬車いっぱいに綿花を積んだトラクター?がそこいらを走っています。

 敦煌でも美味しいレストランが見つかりました。ドミで一緒になったお兄さんが、ジャージ嬢に会ったそうです。

9月30日 敦煌

 中国シルクロードのメインイベント、莫高窟へ行ってきました。入場の仕方や場所がわからなくて、二人で勝手に入ってしまいましたが、どうやら必ずガイドがいて、鍵を開け閉めしながら見て回るシステムだったようです。私たちは幸い、ツアー客でごった返している時にまわったので、ほとんど見ることができたようです。

 観光客の少ない、今の時期はタクシーのおじさんたちも客取りに必死で、シェアする相手がいない私たちでも2人で30元で行ってくれました。

 思っていた以上に入ることのできない窟が多かったのが残念でしたが、壁や天井一面に描いてある文様や立体的な仏様など、もっと静かにじっくり見たいと思いました。砂漠の中の崖に窟を掘り、信仰の証(対象?)にしているのが面白いです。それも、ずーっと長い年月をかけて、それぞれ違う時代の人が作っているのです。私は最後の方で見た、寝仏とお弟子さんの部屋が気に入りました。また、ご本尊が部屋によって違うのも面白いと思いました。紙芝居のようにエピソードを表しているものや、仏様の世界を描いているものなど、もっと勉強していれば色々面白いかもしれません。外壁はコンクリートで固めてあったけど、もともとは木造の入り口(楼?)があったそうなので、その頃に見てみたかったです。

10月1日 敦煌

 今日はゆったりぶらぶらする予定でした。朝はゆっくりお寝坊して12時までお部屋の皆さんとおしゃべりタイム。その後、ニコニコ食堂で情報ノートの初体験をしつつ、イマイチなお昼ご飯を食べました。ノートの方はこの日記と同じく、他人には面白くないことがほとんどでしたが、たまには面白いこともあったかな。伝言ノート的な役割が多かったなあ。

 夕食は三峡レストランで、ザーサイと肉のスープ、黄瓜とお肉の炒めもの、しいたけと青菜の炒めもの。で31元。西涼果酒というフルーツビール的なやつ4元。

 3日間通った三峡レストランも今日で最後です。奥さんがとても感じがよくて気持ちよくお食事できました。そして鳴沙山にも2日間も通ってしまいました。今日は同室の人々に誘われて80元もするラクダに乗ってみましたが、昨日行けなかったところへ登れたし、観光したなって気分も盛り上がって楽しかったです。今日は昨日と違って余裕をもって歩いたので、人の行っていないところもも通ることができたのでご機嫌です。ラブラブ中国人(たぶん新婚カップル)が、ゴミを捨てていたのはちょっと気になったけど、彼らの国だものね。それでもやっぱり鳴沙山はきれいでした。

 今日の午前は、ありさんと二人で綿花畑を見に行きました。たまたま今日は建国記念日だったので、途中でピンクの服のおばさんたちが踊るパレードも見ることができました。あと、いたるところで爆竹がなっていました。綿花畑は思いのほか、遠かったのですが、お天気は晴れだけど、涼しくて、気持ちよくお散歩できました。綿花畑は、とてもいい場所が見つかったので、きっといい写真が撮れていると思います。

10月2日 トルファンへ

 本日はトルファンに向けて移動の日です、が。15時までドミでダラ~っとお話したりごはんを食べて過ごしました。柳園までのバスも千波ちゃんと3人で、楽しく過ごせました。列車の切符も割と簡単にとれ、時間までの間、夕食は茄子のニンニクソース、トマトと卵炒め、豚肉炒めを食べ、美味しかったです。そして、久しぶりのロールケーキを買うことができました。

10月3日 トルファン

★両替 10000→601元@オアシスホテル

 今日は非常に盛りだくさんな1日でした。朝、トルファンに着いたとき、時間は7時30分くらいなのに、まだ真っ暗の夜中という感じでした。そして町までのバスは道なき道を通り、小川を渡り、揺れまくりました。

 そしてホテルに着いたとたんに、1日観光に出発です。朝10時に出発して夜20時に戻りの長い一日ツアーでした。途中、いんちき観光地に連れられて行って、ついつい10元を無駄にしてしまいました。

10月4日 トルファン

 羊が足を縛られて、ロバ車にいっぱい詰め込まれていてちょっとかわいそうでした。でも、シシカバブーは美味しいです。パイ包みもgoodだったので、明日の朝ごはんにしようかな。

 トルファンはブドウ棚がきれいで、小川があるためか、空気もしっとりしていていいかんじです。ワンピースを1日で作ってくれる店を教えてもらったので、ちょっと迷っています。

10月5日 トルファン

 今朝はやっぱり羊パイを食べました。その後ぶらっとバザールを歩いていたら、千晶さんと、千波さんに会ったので、そのままブランチへ行きました。にんじんピラフや餃子などを食べた後、羊のローストも食べました。とても美味しかったけど食べきれませんでした。おじさんがおまけしてくれたようです。

 昨日のニラスープ餃子は山椒辛くて口にあわなかったけど、今日の玉ねぎ餃子はわりといけました。でも嘉峪関のスープ餃子が一番でした。もう行くことはないと思うけど、もう一度食べたいです。デザートにメロン味のジェラートを食べました。さっぱりとして甘すぎず、美味しかったです。昔のメロンシャーベットの味でした。午後はお部屋でハガキを書いたり、女の子3人でお化粧の話などをしてにぎやかに過ごしました。楽しかった。

 今夜は敦煌で会った男の子たち3人と、千波さん、千晶さんや関西人など10人でお食事会をしました。ローランの赤ワインも飲みましたが、一応ジュースではなくワインでした。中秋の名月でお月様がまん丸でとてもきれいでした。

 お部屋へ帰ってからは、みんなでにぎやかにアニメソングなどをうたって盛り上がりました。今までになく夜更かしで3時くらいまでおしゃべりしていました。

10月6日 ウルムチへ

★両替 20000円

 今日はいよいよウルムチへの移動日です。楽しかった女の子部屋も終わりで、千波ちゃんと千晶ちゃんは先にカシュガルに向かいます。ありさんと織姫はウルムチで2泊した後追いかけますが、もう一度会えるかな?大学生の男の子たちが1日遅れでウルムチにくるはずですが、Wの部屋にチェックインしてしまったので、会えないかもしれません。なかなかいい子たちで、かわいかったので残念です。

 ウルムチは都会なので、防寒服を買う予定です。夕食はレストランで豪華にする予定だったけど、ついつい屋台で砂鍋を食べてしまいました。昆布や肉団子、レタス、糸こんにゃくなどが色々入っていて美味しかったです。その後、火鍋もちょっと食べました。かわいいお姉さんが鍋から取り分けてくれます。色々な野菜がちょっとずつ食べれてよかったです。香菜がもりもりたべれて贅沢気分でした。

10月7日 ウルムチ

 今日は朝から天地観光です。9時20分集合で、バスに揺られること2時間30分。現地に近づくにつて雨が降り始め、気温も下がってきてなんだかイヤな予感。天地に着きましたが、やっぱり大雨で、それもめちゃくちゃ寒くて。さらに、山も全く雲に隠れていて見えません。そこで、ついつい、カザフのパオでご飯というのについていきましたが、それがびっくり、長方形のなんちゃってパオだったのです。食事もバター茶と冷めて固くなった甘くないドーナツとパサパサになっ固くなった蒸しパンと、溶けた飴だけでした。ドーナツもまあまあ美味しく、羊バターを入れたバター茶も私は結構いけましたが、なんだかわびしい食事で満足とは言えませんでした

 ありさんと、きっとまだ若い夫婦でパオも持てなくて、とっても貧乏なんだろうと話をして、30元という高いお金も諦めました。人はとってもよさそうで、赤ちゃんもかわいかったのだけど、まるで料理しようというそぶりもありませんでした。ま、こんなもんかな。

 その後、雨も上がり青空が見えてきて景色はきれいでした。中国にはめずらしい景色でした。湖があり、湿度もあって(雨が降ったし)、お肌にはいい感じでした。ウルムチで買った化粧水も今のところいい感じです。16時30分に天地を出て、19時にウルムチに到着です。

 それから、夕食を食べに出かけましたが、また昨日の屋台の火鍋に行きました。お姉さんの感じがお気に入りです。今日は白いスープに少し辛いスープもまぜてもらいましたが、どちらもおいしかったです。贅沢に野菜がとれていい感じです。

10月8日 カシュガルへ

★両替 10000円→673.37元。なんと1USD=120円まで円高。

 いよいよカシュガルへの長い移動の日です。厚い上着は結局買わなかったけど、タイツを1枚買いました。これとホカロンでなんとかなるでしょうか。寒いところの旅行はそれだけで洋服というかさばる荷物が増えるので大変です。

 バス停へ歩いている途中「おーい!」と声をかける人がいて、また物売りかなんかだと思い無視しかけましたが、よく見てみると先日トルファンで別れた馬の調教師の男の子でした。彼と再会したのは13時半くらいでしたが、16時のクチャ行きのバスまでブドウを食べているところでした。休学生くんと、卒業したてくんは、今日天地に行っていると聞きました。また、どこかで会えるといいね。

 バスはなかなか発車しなかったけど、結構いい席をゲットできたので、まあ良しとしよう。

10月9日 カシュガルへ

 今日は終日バスの中。ウルムチ~カシュガルはバスで2泊3日の旅。

 朝食は炒飯と焼きそばで17元、高い。ヨーグルト1.5元。

 12時頃、庫車を通過、コーラを3.5元で買う。

 17時頃、梨を1kgで3元で買う。

 19時過ぎ~23時頃まで、クチャからアクスまで大渋滞。

10月10日 カシュガル

 昨日から調子の悪かったありさんが、熱でダウン。食欲もなくノドも乾かないと言ってます。水分をいっぱいとって、明日には元気になるといいね。がんばれ。

 夜、チベットからヒッチで入った男の人(久永さん)がやってきました。自分で食糧を確保したそうなので、思いのほか元気そうでしたが、やはり話を聞くと大変そうです。池田さんという21歳のかわいい女の子と4人でご飯を食べました。あまりの量に食べきれませんでした。

 夕食、4人でシェア、20元(二人分)。

10月11日 カシュガル

 ありさんが毛皮の帽子を買いました。とっても暖かくてパキ越えの時に使えそうです。私もウイグルナイフを買いました。高かったのか、相場なのかわからないけど、結構切れそうです。小さいナイフをお土産に買おうと思います。

 今日は新たに4人の人がドミに来ました、大和さん、ぷーさん、百合子ちゃん、井口くんです。なんだかにぎやかになってきて楽しいです。ありさんが早くよくなるともっといいのにね。夕食は鶏肉と玉子のおでんと、シシカバブでした。おでんがとっても美味しかったので、ありさんにも食べさせたいな。

 毛皮の帽子150元、ウイグルナイフ110元、イチジク5個2元、ビール3元、砂糖かけパン5角、スイカ(丸)1個5角、羊肉まん5角x3。

 今日は日曜バザールの日です。羊パイ5角、水3元、チョコレート1.5元、プルーンジュース1.5元、焼き芋8角、バナナ5本9元、ビール2元、シシカバブ7角x2、鶏肉5元、玉子7角。

10月12日 カシュガル

★両替 10000円→698元、イエーイ!

 昨夜はちょっと私まで体調悪めでしたが、今日はOKです。Exchangeついでにお昼の買い出しです。職人街ではついつい寄り道。

 ヨーグルト1.5元、夕食38元。

 夕食前にありさんと1時間ちょっとお散歩。久しぶりの外出にありさんはちょっとお疲れ気味。今日はちょっと豪華な中華を食べました。スペアリブ煮とトマトと玉子のスープと白菜炒めです。どれもとっても美味しかったけど、二人には量が多すぎて苦しい。ありさんも汗だくで頑張って食べたので、元気がでてくるかもしれません。

 絵葉書セット20元、切手5元x2。

夜はおとなりの部屋に遊びに行っておしゃべり。45歳の中国に1年いる人と、32歳(にはみえない)の坊主頭のインド方面から来た人、と麻耶ちゃんの4人です。パキスタンのチャイとクッキーが楽しみになりました。いろんな人がいるもんだ。

10月13日 カシュガル

 今日はありさんが抗生物質をのんだところ、あれほど苦しんでいた咳がずいぶん止まりました。朝(北京時間では昼)も、45歳のおじさんと麻耶ちゃんとマリービスケットでティーブレークしました。麻耶ちゃんに玉子ボーロのようなお菓子をもらい、中国のお菓子も結構いけると思いました。

 ありさんの調子もずいぶん良くなって、お昼のあと、郵便局へ一緒に行きました。ようやくバザールが一緒に歩けて嬉しかったです。千晶ちゃんに再開、彼女な先にタシュクルガンへ千波ちゃんと行って帰ってきたところ。

 AirMail5元。

 夕食は、パキスタン料理の店へ。千晶ちゃんと池田さんとシェア、19元。Red Bull6元。パキスタン人おすすめの店だけあって、カレーもチャパティーもチャイもラッシーもvery good!!!久しぶりのキュウリのサラダも嬉しかったです。ありさんもずいぶん元気になりました。明日は千晶ちゃんにワンピース作ってくれるところんとチャイハネに連れて行ってもらう予定。

10月14日 カシュガル

HAPPY BIRTHDAY ARITON !

 今日はありさんの誕生日です。何をプレゼントしようかな。大物としては羊やロバかな万

 本日のBirthday Dinnerは羊しゃぶしゃぶでした。ゴマソースがとても美味しかったです。麻耶ちゃんがウルムチで会ったVickyさんと、Felixさんと千晶ちゃんとの6人で食べました。みんな英語がしゃべれるようになりたいねと話しました。ありさんにプレゼントするようなものは残念ながら見つかりませんでした。プレゼントはまた今度ね。

10月15日 カシュガル

★両替  10000円→687元

 今日はようやく念願かない、エイティガール寺院へ行くことができました。中に入ると麻耶ちゃんがチケットもぎりのおじいちゃんと盛り上がっていて、私もムスリムのお祈りの仕方を習いました。今日は色々買いました。インスタントコーヒー(50元)など、漢民族が経営している店でいろいろなものを買いました。もうすぐパキに向けて出発なので、おいしいものをいくつか仕入れておこうと思います。パキスタンカレーは美味しいけれど、毎日だと思うと今のうちに中華などをいっぱい食べておきたいです。でも、今夜のジョーンズカフェのステーキはさっぱりでした。やっぱり、西サモアでもどうだったように、地元の人が食べているその土地の食べ物が美味しいようです。お茶も美味しいものが買えました。

 日曜日に会った、あやしいおばちゃん2人組にお茶の店で会いました。彼女たちはいったい何者なのでしょうか。明日はまたホテル移動です。仲良くなった麻耶ちゃん、千晶ちゃんとも今日でお別れ。

 スカーフ30元、インスタントコーヒー50元、お茶200gで36元。

10月16日 カシュガル

 今日はパキに向けてカシュガルで3軒目のホテルに移りました。明日の朝10時(北京時間)にチケットを買って、12時に出発です。ここで、また蘇州号(9月18にち発)の人と同室になりました。20歳の男の子です。彼はsemanで(敦煌ウルムチで会った)青年二人組に会ったそうです。彼らは今、どこに?

 今夜の夕食は大成功で、屋台食べ歩きでした。ありさんに食べさせてあげたかった鳥おでんの玉子や、もう一度食べたいと思っていた豚肉の水餃子、砂鍋を食べました。鳥の足はラオスのものよりぷよぷよと太っていて食べるところがいっぱいあり、さすが中華だけあって味も美味しかったです。ただ、太っている分だけ、肌の触感がちょっといまいちでした。

 おいしいお食事の後、ホテルへ帰りロビーで中国の英字新聞を見つけ、10日くらい前のものでしたが、久しぶりにニュースを仕入れることができました。小渕さんが、従軍慰安婦とかの戦争責任で正式に謝罪し、イランがちょっと戦争を始めそうな雰囲気だということがわかりました。1ドルが112円にまで一時なったようだし、いったい何がおこっているのでしょう?

 そして、部屋に戻ると、例のおばさん2人組が実は隣の部屋で、さらに明日パキに行く様子なのがわかり、私はともかく、ありさんはへんなりしてしまいました。せめて席は遠いといいね。

10月17日 タシュクルガンまで

 いよいよパキ越えへ出発です。朝、バス停に行くとさっそく例の二人組がいましたが、彼女たちはカラクリ湖で降りるとのこと。12時出発のところ、12時半という非常によいスタートになりました。

 途中も何の問題もなく、美しい山々を通り抜け、パオの横も通りましたが、あいにく黄色い空気が美しさを半減させていて、とても残念でした。カラクリ湖ももっと天気が良ければ深いブルーに見えたそうです。そして、タシュクルガンですが、あまりの寒さに二人ともすべての服を着こんだまま寝ました。

 次はパキスタン編につづきます。