投稿者: asaiarito

  • 2009 イタリア

    2009 イタリア

     『アマルフィ 女神の報酬』という日本映画がちょうど流行っていて、そこに出てくる映像がすごく魅力的だった。観光映画として作ったというだけあって、映像がすごく美しく、これは行きたい!と思った。ローマも行ったことがないので、ローマ&アマルフィで世界遺産三昧といく。

     ローマも街全体が世界遺産で、細々とした街角のちょっとした広場や噴水や、なんなら階段にもに全部名前がついていて、見応えも由緒もあって、さすがすごい。どこにいて、どちらを向いても、ローマの風景は隙がない。映画の舞台になったアマルフィ海岸は、断崖絶壁の景観が美しいこちらも世界遺産だ。

     時期的には、クリスマスにローマ?って思ったけど、結果、行くもんじゃないと身にしみた。クリスマスは恋人たちがデートする日ではない。レストランも、なんなら公共のバスも全部休みで、お店も、観光地も全部クローズ。家で家族と共に過ごす日なんだ。誰も出歩いていない。日本の元旦より、もっとすごいやつ。

    2009年日程宿泊地
    23DECNRT 1420 ✈ 1900 FCO AZ785ローマ
    24DECバチカン博物館、サン・ピエトロ大聖堂、コロッセオ
    パラティーノ、フォロ・ロマーノ、カンピドリオ広場、真実の口
    夕食はサバティーニでクリスマスディナー。
    ローマ
    25DECアルジェンティーナ、パンテオン、トレヴィの泉、スペイン広場
    ポポロ広場、サンタンジェロ、ナヴォーナ広場
    ローマ
    26DECボルゲーゼ美術館ローマ
    27DECRoma Termini 0645 🚃Salerno 0916
    アマルフィへ。ドゥオーモ見学。
    アマルフィ
    28DECアマルフィ観光。
    夕食はイル・テアトロでディナー。
    アマルフィ
    29DECSalerno 1242 🚃 Roma Termni 1515
    20時30分より、ローマオペラ座にて「椿姫」を鑑賞
    ローマ
    30DECFCO 1500 ✈ 1120+1 NRT AZ784機中泊
    31DEC帰国

    day1.  ローマ到着

     直行便とはいえ11時間超のフライト。ホテルは公式サイトからの予約だったので、部屋をアップグレードしてくれた。

    day2. ローマ観光1

     ローマは小雨。

    バチカン

     バチカン美術館はバチカン宮殿の大部分を占める、複数の美術館、ギャラリー、図書館、礼拝堂の複合体の名称で、歴代のローマ教皇が収集したコレクションが数多く収蔵されており、博物館や図書館も含んでいる。きちんと見ようとすると、丸1日でも足らないらしい。もちろん、とても全てを見る時間はない。

     こちらは、バチカン宮殿の「ラファエロの間」だと思う。○○の間が多すぎて、よくわからない。予習も足らなかった。壁から天井から、すばらしい絵画がびっしり描き込まれていて、目の休む暇もない。

    システィーナ礼拝堂@バチカン美術館

     こちらも、きっとシスティーナ礼拝堂の近くなのではないかと思う。しかし、予習なくして見ても、圧倒されるだけで、あとで写真をみても何だかわからないし。見どころの有名な作品を撮りそこねていたりする。ただ、上も横も本気の芸術で埋め尽くされていて、なんだかすごく幸せな気分になれたのには間違いない。

    サン・ピエトロ大聖堂

     さすが、キリスト教の総本山というだけあって、荘厳で、格調高い。教徒の方が涙ながらに祈りを捧げる姿とかがあちこちで見られ、普段あまり宗教を意識しない我々にとっては、身が引き締まる思いだ。

     サン・ピエトロ広場。この円形の広場の外壁の外側はイタリアであり、内側からこちら側がバチカン市国。実際、国境とか国が変わっているという感じがするものは一切ない。たぶん、イタリアの司法が、神の国のバチカンには及ばないという形をつくているのではないかと思う。

    コロッセオ

     言わずと知れた、古代ローマの円形闘技場の遺跡。1900年前のもので、ローマの街の中にある。むしろ、市街とこそマッチしている。中に入るのはチケットが必要だけど、外から見たほうが、見覚えのある美しい形。

    パラティーノの丘

     スタディオンはパラティーノの丘にある帝政ローマ期の宮殿内の競技施設跡。西暦81年~92年に作られたって、今から2000年前の話。それが、街中にそのまま残っているって、本当にすごいことだ。

    フォロ・ロマーノ

     これも、古代ローマの遺跡。紀元前6世紀頃からのものらしい。そんな遺跡が、街中の歩いて行けるところにある。

     ローマのすごいところは、これらが必ずしも遺跡ではなく、現役の街並みの一部だということだ。あと、〇〇の広場、◯◯の噴水、◯◯の階段といったように全てに名前がついていて、観光客としては、それらをコンプして写真を取りたくなってしまう。

     さて、夕食はクリスマス・イブということで、自力では日本からレストランが予約できなかった。HISに頼んで、高級レストランの予約をとり、ミールクーポンを発行してもらった。

     バスに乗り、「サバティーニ」という有名高級イタリアンで、クリスマスディナーを頂いた。しかし、クリスマスで本物のシェフがお休みなのか、客がアジア人ということで意地悪されたのか、食材はせっかく上等なのに、これでもかというくらい塩が入っていて美味しくない。残念。ローマのサバティーニはそういうお店。誇りがない。

     帰りはバス停でバスを待つも、バスはこない。道を車も走っていない。人も歩いていない。しかたなく、トボトボ歩き、ベネチア広場くらいまできて、ようやく、ポツンと1台通りかかったタクシーをつかまえてホテルに戻った。

     クリスマスイブの夜は、市バスも止まる。

    day3. ローマ観光2

     クリスマス当日のローマは基本お休み。元旦みたいなもん。

     スーパーで買ってきた生ハムとチーズと牛乳とパン。実は、これはかなり美味しい。そして、チーズや生ハムは日本とは比べ物にならないくらい安い。

    パンテオン

     柱の美しい建物がパンテオン。なんと、2世紀のローマ皇帝によって再建された万神殿だという。初代は紀元前らしい。クリスマスなので、入れない(お休み)。

    ロトンダ広場の噴水

     パンテオンの正面にある。ユーモラスな噴水。

    トレビの泉

     元は古代ローマの水道の終端らしいが、この意匠は18世紀のものらしい。ちなみに、コインを投げ入れるのは、あまり好ましくないらしい。実際、やっている人は少ない。でも、水底にはコインがいっぱい沈んでいる。

    スペイン広場

     スペイン広場にあるバルカッチャの噴水(舟の噴水)、奥の階段がスペイン階段。この噴水も17世紀のもの。

     奥のスペイン階段は、映画『ローマの休日』でアン王女を扮するオードリーヘップバーンがジェラートを食べるシーンが有名。僕らもジェラートを買って座り込んで、ジェラートを頂いた。

    トリニタ・デイ・モンティ教会

     スペイン階段の上にある。16世紀の教会。

    ポポロ広場

     このオベリスクは紀元前10年にアウグストゥス帝によりエジプトのヘリオポリスから運ばれてきたラムセス2世のオベリスクである。そうだ。

    サンタ・マリア・イン・モンテサント教会

     ポポロ広場に面した、17世紀に建てらてたという双子教会の一つ。本物のクリスマス・ミサをやっていて、神父様がお話をされていた。クリスマスの日にちゃんと開いているのは教会というのは、そりゃそうだ。

    ナヴォーナ広場

     噴水は16世紀、彫刻は19世紀のものらしい。広場や噴水や階段はクリスマスでもやっている。

    テルミニ駅

     テルミニ駅は見に来ただけだが、派手に落書きされている列車とか、日本には走ってないね。

    day4. ローマ観光3

     今日は一日中雨だったので、ボルゲーゼ美術館やカピトリーニ美術館に入り浸っていた。

    day5. アマルフィ

     ユーロスターで2時間半。サレルノ駅に到着。

     ここからアマルフィまではバスなんだけど、本数は少ないし、乗り方もわからない。どうやら、バスの中では切符は買えず、切符売り場で買ってくる必要があるらしい。切符売り場で、アマルフィと言って買った切符は、市内用の切符だったようで、バスに乗り込んでから車掌さんが困った顔をして、「乗ってていいから、黙ってろよ」と乗せてくれた。

     バスは1時間ちょい。アマルフィに到着。お天気が曇りなので、青い海と白い建物がいまいち映えない。

     アマルフィ大聖堂=ドゥオーモ。上部のモザイク画もすごい綺麗。ドゥオーモ前のカフェでとりあえず、カプチーノとジェラートを頂いて、しばし雰囲気に浸る。

     ホテルは、アマルフィの街が一望できる、ちょっと離れた岬の上にある。そこまで荷物をもって歩く。まあ、歩ける距離。

     ホテルから見たアマルフィの街並み。チェックインして、荷物を置いて、またアマルフィの街へ。

     昼食は、パスタペスカトーレとピザカプリチョーザ。

     アマルフィ大聖堂の地下聖堂。この教会は、9世紀頃に建てられたらしい。天井も絵がびっしり描かれており、すばらしい。

     アマルフィはレモンが名産らしく、いたるところにこんな風に飾ってあるし、レモン柄の陶器や、レモンの加工品などもたくさん売っていた。

    day6. アマルフィ

     ホテルの朝食の風景、優雅だ。そうだ、織田裕二になった気分だ(笑)。

     アマルフィの街は、階段が多く、細い路地が縦横に走っている。レストランなどもその先にあるので、迷路のよう。うっかりすると、生活感あふれる誰かの家の外廊下に間違えて入ってしまいそう。

     野菜とかレモンとか売っている。

     これは海岸沿いのメイン通りの一部。バスも走る。

     夜、ドゥオーモの階段でなにか舞踏をやっていた。

     日本から予約してきたレストラン、イル・テアトロでいただいたシーフードピザ(看板メニュー)。もちろん、美味しかった。想像よりも生地が厚くて、もっちりしている。(薄くてパリっとしているの正反対)

    day7. ローマ

     来た道を帰る。バスでサレルノへ、そこから列車(ユーロスター)でローマへ。帰りのバスは正しい切符が買えた。

     最後のローマは高級ホテル。ホテルの部屋からサンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂がバーンと正面に見える。これが見どころのさすがのホテル。

     なんと、4世紀からある聖堂。せっかくなので、入ってみた。この写真は、外から中の天井を見上げたもの。

     ローマ最終晩は、オペラ座でオペラ鑑賞。ちゃんとバルコニー席で鑑賞した。

     ヴェルディーの「椿姫」。席には、英語で字幕が出る。

     ホテルの部屋からの眺めは、夜もすばらしい。

    day8. 帰国

     テルミニ駅から、列車で空港へ。


    総括

     やっぱり、さすがヨーロッパ。すべてにおいてクオリティーが高い。イタリアはローマの遺跡と現代の都市が完全に融合していて、なんだか、古代ローマからそのまま連続的につながっているかのようだ。

     冬、特にクリスマスの時期に来るべきではなかった。もっと明るく、空が青い季節に来るのがいいだろう。

     イタリア料理は、世界中どこでも食べることができるファミリアな料理だが、本場イタリアで食べても、同じいつものイタリアンだった。せっかく旅行して来たのだから、さすが本場!となってほしかったが、逆に、世界中に本場クオリティーのイタリアンが広がっているとも言える。

     なかなか行けないのが残念でならない。

     トータルで、二人で約50万円。ヨーロッパだし、バックパッカーじゃないし(スーツケースを持っていった)、いいもん食べたし。一人25万は、まあ上等でしょう。

    両替レート:1€ = 133.2円

    1. 航空券 185,020円

    23DECNRT 1420 ✈ 1900 FCO AZ785
    30DECFCO 1500 ✈ 1120+1 NRT AZ784

     アリタリア航空の直行便。HISで手配。チケット代80,000円、諸税+サーチャージ8,310円、HISの手配料4200円で、一人92,510円。ヨーロッパの一番遠いところまでナショナルフラッグの直行便でこの値段だったら安いと思う。

    2. 国内移動 150€ = 20,000円

     下記の★マークがついているものは、事前に日本からネットで予約、購入したもの。

    23/DEC空港→テルミニ駅(白バス) 15€x2=30€
    24/DEC夜、バスがなくTaxiで宿に戻る 10€
    27DEC★Roma Termini 0645 🚃Salerno 0916 50€
    Salerno 1000 🚌アマルフィ 1115
     2.1€ x2 = 4.2€ (キップが間違っていたらしいが、乗せてくれた)
    29DECアマルフィ 🚌 サレルノ 3€ x2 = 6€ (やっぱり行きは運賃が足らなかった)
    ★Salerno 1242 🚃 Roma Termni 1515 50€

     アマルフィの最寄りの鉄道駅まで、ユーロスター・イタリアの特急列車、こちらも日本からインターネットで予約をしていった。片道2人で50€、往復で100€。

    3. 宿泊費 130,700円

    23-27DECRadisson SAS es. Hotel, Rome 540€ (公式サイト)
    27-29DECHotel Miramalfi 236€ (Booking.com)
    29-30DECHotel Mecenate Palace 205€ (Booking.com)

     ホテルは全部、日本から公式サイトや、Booking.comで予約をしていった。

    4. 観光費 49,500円

     下記の★マークがついているものは、事前に日本から時間を予約して、チケットを前払いで購入したもの。事前予約、事前購入じゃないと観光もできないローマ。

    24/DECローマパス 23€ x2 = 46€
    ★バチカン博物館 入場料 18€ x2 = 36€
    ★コロッセオ、パラティーノの丘、フォロ ロマーノ 入場料 (12+1.5€)x2 = 27€
    真実の口 1€
    26/DEC★ボルゲーゼ美術館 入場料(6.5+2€)x2 = 17€
    27/DECドゥオーモ 入場料 2.5€ x2、お布施1€ = 6€
    29/DEC★ローマオペラ座にて「椿姫」 228.8€

    5.食費 820€ = 101,000円

     期待の本場イタリア料理は、たいしたことなかった。スーパーで買うチーズや生ハムはすばらしい。レストランは日本人に対してだかわからんけど、料理は雑。アマルフィで食べたローカルのパスタは「うどん」そのものだけど、いい経験。これはこれで本物の味なんだと思う。ピザも、生地は分厚くて、具はジューシーで、小麦の味をちゃんと感じる。

    23DECホテルでBeer 8€ x2 = 16€
    24DEC朝食:カプチーノ1€x2、サンドイッチ1.4€ x2 = 4.8€
    昼食:定食っぽいもの 22€
    ★夕食:サバティーニ クリスマスディナー 170€ ←塩入れすぎで最悪💣️💣️💣️
    買い物:コーラ4€、水、ワイン、Beer、チーズ、生ハム 24.73€
    25/DEC昼食:ポポロ広場のカノーヴァにて。ピザマルゲリータ、スパゲッティーボロネーゼ、ミックスベジタブル、ワイン、水、カプチーノx2 = 50€
    夕食:ナツィオナーレ通り入口のレストランにて。ピザフンギ◎、サラダシェフ、ズッパベジ、キャンティー(ボトル)、ティラミス◎ = 48€
    買い物:水x3、ビールx2 = 3.84€
    26/DEC昼食:パンテオン裏にて。ショートパスタのカルボナーラ、ポテト、Beer x2、カフェ x2、レモンシャーベット = 60€
    夕食:スパゲッティーアラビアータ、リゾット(粉ミルク味)、ワイン = 25€
    オレンジジュース 2.4€
    27/DEC朝食:テルミニ駅でサンドイッチx2 = 4.8€
    カフェ@アマルフィのドゥオーモ前:カプチーノ、ジェラート 10€
    昼食:スパゲッティーペスカトーレ、ピザカプリチョーザ、サラダ、ワイン1本 = 32€
    買い物:水 0.8×2、Beer 1.8 = 3.4€
    夕食:Grilled Mixed Local Seafoods 25€(屋台のイカ焼きレベル)、Grilled Potato、Vegi soup(ミネステローネ)、サラダ、Beer = 68.5€
    28/DEC朝食:ホテルで。
    昼食:シーフードサラダ、シーフードローカルパスタ(うどん)、ムール貝の山盛り、ワイン1/2、カフェ = 50€
    夕食@イル・テアトロ:Vegi Soup、Seafood local pasta(やっぱりうどん)、Seafoodピザ、ローカルワイン1/2、水、カフェx2、レモンシャーベット 60€
    買い物:プロシュート◎240gで6.91€、オリーブ(塩っぽい)178gで2.19€、他、計12.45€
    29/DEC朝食:ホテルで
    ホテルの朝食代等の精算:70€
    昼食:サレルノの駅でピザテイクアウト 3€x2 = 6€
    夕食:ワイン1/2、サラダシェフ、パスタポモドーロ&アンチョビ、ローストラム💣️、カフェx2、チョコアイス = 46.5€
    オペラ座の幕間:シャンパン 12€x2、水2€x2
    30/DEC記録なし